日本の美しい布「風呂敷」で、今のライフスタイルに合わせたバッグを作りたい!
ふろしきぶる風呂敷の文様 その1「唐草文様」
ふろしきぶる風呂敷には四つの文様があり、その中の一つ「唐草文様」は古来より世界中で見られる文様です。植物の葉やつるが伸び、それらが曲線や渦巻きなどの模様を形作るのを図案化しています。
日本には唐の時代の中国から伝来したとされ、その当時、中国は唐(から)と呼ばれていて、唐から伝わった草の文様なので、唐草(からくさ)文様と呼ばれるようになりました。ギリシャやエジプトの古い遺跡からも唐草文様に似た模様が多数見つかり、それらがシルクロードを経由して中国に渡り、それが、また、はるか日本まで伝来したと考えられています。
日本では、その草の文様が、貴族が使う有職文様にも用いられるようになります。
後には桐、藤、松竹梅など、日本で身近な植物と組み合わせた唐草文様が多く作られ、さまざまな工芸品や身の周りの生活品にも使われていきます。
現在、唐草文様は風呂敷の代名詞であり、そして、残念ながら古臭いイメージではないでしょうか。
しかし、つるがどこまでも力強く伸びていき、途切れることがない様子から、古来より生命力の象徴であり、延命長寿や一族の繁栄を象徴する、大変おめでたい吉祥文様なのです。