世界の超難関トレイルランニングレースで日本人女性初の表彰台への挑戦
収支報告と活動報告

トルデジアンのゴール 99時間の旅の果て
大変遅くなってしまいましたが、ご支援くださった皆様に今シーズンの結果報告と収支報告させていただきます。
大変多くのご支援を頂くことが出来たため、早めに現地入りしてコースの試走や準備が出来たり、サポートを連れて行って、レース中のサポートをしてもらうことが可能となり、目標達成するための大きな力添えとなりました。心からお礼申し上げます。
まずは年間の活動報告から。
今年の目標は日本人女子がまだ表彰台にあがったことのないレースで表彰台にあがり、トップ3を目指すことでした。
特に今まで100マイル(160~170キロ程度)レースが最長距離だったので、それ以上の距離に挑戦して、そこでも結果を残したいと思いました。以下が2019年の主な戦績です。クラウドファンディングの対象ではないレースもありますが。
4月 Ultra-Trail Mt. Fuji 2019 168km 【8位】 日本
5月 TOGA天空トレイルラン45km 【優勝】日本
6月 Ultra Trail New Caledonia 130km【3位】ニューカレドニア
7月 Andorra Euforia 233km【準優勝】アンドラ公国
9月 Tor Des Geant 330km【5位】 イタリア
11月 伊賀忍者トレイル 50km 【3位】 日本
11月 Oman by UTMB 168km【優勝】 オマーン
まず最初のレースUTMFは多くの皆様に期待されながら、撃沈してしまい過去最低の出来という最悪のスタートを切りました。気持ちもかなり落ちてしまい、山に行くのが、トレイルを走ることが楽しくなくなった時期もありました。
しかし6月のニューカレドニアのレースで、気負わず、楽しむことだけに専念し、色々なプレッシャーから解放されて走ることが出来、また山を走る楽しさを思い出すことが出来ました。そして3位で表彰台に上がれました!
そして7月から9月にかけては、日本やアンドラ、イタリア、フランスで存分にトレーニングに打ち込め、7月のアンドラのレース(初の240キロ)で準優勝して表彰台へ、9月のトルデジアン(初の330キロ)で5位入賞を果たし表彰台にあがることが出来ました。
トルデジアンでもトップ3を狙っていったのですが力及ばず、しかも気持ちの弱さから最後の4キロほどで抜かれ4位も逃しギリギリ表彰台の5位となりました。これは目標達成とはならないので、またそのうちリベンジしなければと思っています。
唯一の救いは日本人女性初の100時間切りでゴール出来たこと。次は90時間は切らなければと思っています。
そして最後のオマーンでの100マイルレース。
久々の100マイルレースでしたが、色々な意味で自分は強くなっているし、どんなにつらくても200マイルよりは短い時間で終わるんだと自分に言い聞かせて頑張りました。
そして、苦難の末に優勝を手に入れました。
実は100マイルレースでの優勝は初めてでした。
涙と屈辱で始まったシーズンでしたが、それをバネに1年間試行錯誤したおかげで、最高の最終戦を迎えることが出来ました。
全てが思うようにいったわけではありませんし、公約通りではありませんが、1つだけ胸を張って言えることは、すべてのレースに全力で立ち向かい、ベストを尽くしたということです。
ただ、それでもまだまだ改善点はあります。2019年に学んだことをしっかりと活かして、今年は更に良いレースが出来ればと思っています。

2019年の収支報告
長期滞在になるので、友人の家に泊めてもらったり、なるべく安い宿に宿泊して自炊したりとやりくりをしますが、どうしても安い宿があいていなかったり、ヨーロッパはガソリンが高かったりと色々想定外の出費は多く、いつも皆さんのご支援に助けられておりました。
収支は最終的にマイナスになっておりますが、昨年クラウドファンディングとは別にサポートいただいた各メーカー様のお力添えにより、年間の活動経費もなんとかまかなうことが出来ました。トレイルランニングというマイナースポーツでありながら、日本選手の世界挑戦のためにご支援くださるメーカーや企業、個人の皆様に心から感謝を申し上げます。
年間契約スポンサー企業:株式会社アリスト(メダリスト)・スタミナ・スポーツ株式会社(カツサプ)・神戸マッチ株式会社・株式会社OND(トレランコースガイドコミュニティ IBUKI)・森口産業株式会社(膳やmusi-vege+)・信原病院・JAL・Salomon・finetrack
クラウドファンディング: あしラボ&151名の個人支援者の皆様
今年のレース計画とチャレンジのテーマは3月初旬に発表させていただきたいと思います。
そして、その資金調達のためのクラウドファンディングを開始させていただく予定です。
またレポートなどで皆様とその感動を共有できるよう頑張りますので、皆様のお力添えをいただければ幸いです。