【障がい者支援の新しい取り組み】きょうだい(児)を伝える本を届けたい!!
新聞掲載されました『数字で見るきょうだい(児)』
下野新聞に掲載されました

下野新聞(2019年9月18日)
下野新聞さんに今回の出版企画のことを紹介していただきました
ありがとうございます
皆様のお気持ちを無駄にしないよう、引き続き頑張ります!
数字で見る「きょうだい児」/ゆたかあすか
日本国民のおよそ7.8%以上の方が何らかの障害や病気を抱えている
日本の人口がおよそ1億2000万人。
(2019年8月統計 人口推計(総務省統計局) より)
その中の、およそ936万人以上の人に、障害者手帳が交付されています。
(内閣府 平成30年度版障害者白書 より)
つまり、日本国民のおよそ7.8%以上の方が何らかの障害や病気を抱えていると言えると思います。
日本にいるきょうだい児の数はおよそ664万人前後
そして、平成30年度の日本の児童がいる世帯の平均児童数は1.71人です。
(平成30年 国民生活基礎調査の概況 より)
ここから、日本にいるきょうだい児の数はおよそ664万人前後にはなるのではないかと推定されます。
人口のおよそ5%以上のきょうだい児
正確な人口を割り出すにはとても不確定な数字だし、人によっては括られたくないと思う方もいるかもしれません。
しかし、日本には人口のおよそ5%以上のきょうだい児がいる。
そして私は、そこから大人になったうちの一人です。
決して少なくはない「きょうだい(児)」。
でもわたしは、20年以上も「きょうだい」という言葉を知らないままでした。
半透明な数字
ここで大切なのは、「きょうだい(児)」の数は国によってもカウントされてないということです。
もしかして既に数字があるのかもしれませんが、調べても出てこないような数字なんです。
人口でも世帯数でも兄弟姉妹でも障がい者の数でもなく、
きょうだい(児)の数は、世の中にあるようで無い存在、「半透明」なんです。
日本では1990年代から各地できょうだい会が発足されました。
現在、国内では45団体以上のきょうだい会が立ち上がっています。こどもたち向けのワークショップやイベント、さらに当事者間の情報共有や悩みを分かち合う場所として展開されてきました。
祝日「4/10 National Siblings Day」を日本でも取り入れられた
また、アメリカで兄弟姉妹の関係を称えるために広く開催されている祝日「4/10 National Siblings Day」を日本でも取り入れるために、関西を拠点に活動されているNPO法人しぶたねの皆さんが発起人となり、日本でも4/10が正式に「きょうだいの日」として認定されました。
600万人のきょうだいたちと手を繋げる世界になりますように
着実に歩みを前に進めているきょうだい支援。こうした皆さんの丁寧で力強い活動のおかげで、何人もの子供たちが癒されて、大人になったきょうだい達に居場所を与えてくれました。
でも、それでもまだきっと、私のように大人になってもまだその言葉すら知らない人がいるでしょう。
こうした支援が日本中のきょうだい(児)ひとりひとりに、ケアを必要としている全ての人に届くようになる為には、多くの方に知ってもらうことから始まらなければいけないのだと思います。
その為に私も、自分にできることをやっていきたい。
自分の家族の話をするのに、相手の反応を見て気をつけなければならないような、寂しい思いを抱える人がいなくなるように。