【障がい者支援の新しい取り組み】きょうだい(児)を伝える本を届けたい!!
「福祉」の意味ってご存知ですか?
福祉ってなんですか??

「#わたしのクエスト」挿絵より/Ⓒumi.doodle
福祉―ふくし。 「福」も「祉」も、「しあわせ」や「さいわい」を意味する漢字です。
「福祉」を英語にすると、「welfare(ウェルフェア)」。
Well=よく fare=暮らす という成り立ちになります。
福祉と聞くと、高齢者や障害者や子どもなど、自立生活が難しい人々の為のものだというイメージが強いと思いますが、それは「福祉」という言葉から派生した「社会福祉(※)」の概念の方に寄ったもので、「福祉」そのものはもっと広く、生きている人々全員の幸せを指しているようです。
※社会福祉(social-welfare)とは、狭義には基本的人権(特に生存権)の保障の観点から生活困窮者の生活保障や心身に障害等があり支援や介助を必要とする人への援助を行う公的サービスをいう。また広義には全国民を対象に一般的な生活問題の解決を目指す取り組みをまとめて社会福祉という。(「標準社会福祉用語事典」より引用のWikipediaより)

毎日新聞(2019年9月27日)
では、みんなにとっての幸せとは、いったい何なのでしょうか。さらにその前に「みんな」とは誰のことでしょうか。
社会には高齢者や障害者や子ども以外にも、もちろん様々な立場の人がいます。
病気や障害がない人も、家族(親やきょうだい、親族)も、今となりにいる他人全てが「みんな」です。
『学校や社会、地域の中では「心身の障害や不安に関する問題」「社会的排除や摩擦に関する問題」「人権を侵害する問題」「社会的孤立や孤独を要因とする問題」「生活に関する問題」等、人間性や社会関係に起因した問題が起きていることから、今は「人と人とのつながりの希薄化」が大きな課題となっていると言われています。』(※)

下野新聞(2019年9月18日)
「支えられる人⇔福祉⇔支える人」
年齢を重ねれば誰もが高齢者になります。
病気や事故は、誰にでも起こりうるものです。
今は無関係のように感じても、いずれは誰かの力に支えられないと生きていけなくなります。
そしてその「誰か」だって、元気に健やかな状態でないと相手を支えることできません。
そんな時に、心地よい「福祉」が整っていれば、「支えられる人⇔福祉⇔支える人」という助け合いが成り立つのではないでしょうか。

写真:川村孝子@とっておきの音楽祭in宇都宮
福祉に無関係な人などいない
福祉は、特定の誰かだけを助けるためではありません。
福祉に無関係な人などいないのです。
「みんな」のしあわせは、いずれ自分の暮らしの幸せにも強く影響していきます。
全体の幸せが、ひとりひとりの幸せに繋がっていくのではないでしょうか。
そしてそれを実現させることを考えること自体が「福祉」なのではないかと思います。

「きょうだい」を通して、福祉について、今後も皆さんと考えていけたらと願います
