赤ちゃんも安心して使えるアロマのようなアウトドア（虫除け）スプレーを皆様へ！岩手のお米から作ったエタノールなど、由来のわかる厳選素材のみ使用！

岩手県奥州市胆沢に広がる散居集落。この地で私たちのお米はそだっています。 お米をつくっているアグリ笹森のみなさん。全国田植え選手権の優勝常連！

■エタノールって何かご存知ですか？

エタノールはアルコールともよばれています。消毒液や病院で注射の前に塗るスーとしたものでおなじみかもしれません。 実は生活に非常に身近なもので、消毒液の他、化粧品、香水、消臭スプレー、頭髪スプレーから、チューハイの原材料など様々なものに使用されています。 国内で流通しているほとんどは、海外のサトウキビ、トウモロコシから作られています。 私達は岩手の休耕田で無農薬のお米を栽培し、これを発酵・蒸留してエタノールを作っています。 徹底した手作業で独特の製法なため、アルコールの独特のツンとした刺激が少なく、ほのかにお米やお酒の香りがします。 少量生産の貴重なエタノールですが、安心して使える化粧品の原料としてや、アロマオイルとの相性がよいことから、香水や手作りコスメの原料としても好評で、日増に問い合せが増えて来ております。

■このエタノールから、、、虫除け！の経緯

今回のチャレンジは商品開発です。 私達はお米のエタノールから、消臭スプレーや石鹸などを製造、販売しております。 去年の夏、ある展示会にこれらの商品の紹介で参加したのですが、会場は代々木体育館。 お隣はデング熱の発生により閉鎖されていた代々木公園ということもあり、来て頂くお客様の為にも私たちの為にも虫除けが必須でした。 製品ではないけれど、私たちのエタノールの使用例をお伝えするサンプルとして、エタノールと精油をまぜたオリジナルの虫除けを作って置いておりました。 展示会の様子。よーく見ると、手前のテーブルの奥にボトルが１本ありますね。 これがサンプルとして作った虫除けスプレーです。 すると、それを手に取ったたくさんの方からまず「香りが良い！」と驚かれ「欲しい！」と大好評でした。 その後、トントン拍子に奇跡のような嬉しい出会いがあり、その会場で、製造をしてくださる化粧品メーカーさん、精油を提供してくださる方、そしてキビダンゴの方が同じ日に揃い「是非、これを作りましょう」とその場で話しがまとまったのです。

■こうなったら作るしかない！そのコンセプト

これはもう作るしかない！コンセプトは… ・すべての素材の由来がわかるもの 私達のエタノールは由来が明確です。 何年度産のお米で（いつ苗をつくり、いつ田植えをして、草刈りをして　稲刈りをしたかもわかります）、いつ発酵をして、いつ蒸留したものかをトレースすることができます。 そのエタノールと混ぜるものもすべて由来がわかるものにしたい、と考えました。 ・安心して使えるもの ディートなどの化学物質は使わず天然由来のものを使うこと。 とはいえ、きちんと虫除けとしても機能すること。 大人、子ども、赤ちゃんなど、皆さんの肌についても大丈夫な安心して使えるもの。 ・香りの良いもの 精油、アロマの効果で虫除けをしようとする場合、常に虫除けを使っている自分もその香りを感知できるくらいでないと効かないということを知りました。 しかし、いくら虫除けのためとはいえ、イヤな香りを身にまとうのは嬉しくない。 そこで、香水のような素敵な香りのするものにしたいと考えました。 ・楽しいもの 虫除けを使う場面は、野外での楽しい時間が多いのでは、と考えました。 夏のキャンプ、毎日の公園遊び、サイクリング、BBQ、夏フェス、夜のデートまで！ そういった場所で皆さんの気分を盛り上げるお手伝いがしたい。

■さて、どうやって作ろう。

心強い製造チームにお力添えいただきました。 オーガニックコスメの製造に定評のあるアルデバランの暮部さんと、新潟の障がい者就労支援施設「特定非営利活動法人あおぞらソラシード」の皆さん山あいの作業場で丁寧に化粧品を作っていらっしゃいます。 ☆この虫除けはパッケージの表記上、全身用ミストの化粧品になります。 暮部さんやソラシードの皆さんと相談しながら、去年の秋から商品の試作を繰り返してきました。 材料は　エタノール、水、香り成分の３つです。

■まずエタノール。何で入れないといけないの？

私達のお米でつくったエタノールを配合しています。 ほのかに優しいお米の香りがするマイルドなエタノールです。 エタノールは、蒸発しやすい、揮発性、水にも油にも混ざるという特徴があります。 かなりの量が入るのですが、これは虫除けの効果のある精油（香り成分）をきちんと溶かすために　必要な分量で、ここはケチらず、たっぷり使用。 何度も試作を繰り返し検証していただきました。 エタノールの製造工程です。。丁寧に手作業で破砕したお米を 手作業で丁寧に発酵、蒸留して 米エタノール発酵の様子 ガラスの装置で室温、水温などをみながら細かい調整をしてようやく抽出されます。 今回は、特別に麹入りにしました。甘酒に使うことの多い「ゆきこまち」という、ふわふわとした綺麗な品種です。　麹たっぷりのもろみから抽出した贅沢なエタノールになりました！ ファーメンステーションのお米のエタノールは、品質管理に力をいれています。 もともと実証実験からスタートしているので、データ管理には自信があります。 天気、水の出具合、温度、日当り、湿度。お米作りと同じような気持ちで手間ひまをかけて丁寧に製造しています。 無農薬、減農薬のお米から作る弊社の米エタノールは、高品質として認められ大手化粧品メーカーの化粧品原料にも採用していただいております。 ラボの前に広がる景色。水田とリンゴ畑の前で毎日作業しています

■香り成分

虫除けの成分は、石油由来の物質ではなく、天然由来のものを選びました。 植物の香り、アロマオイルに活躍してもらいます。 アロマオイルの採用にあたっては、デング熱の情報、マラリア防止のノウハウがあるフィリピンやタイの方等にも相談をしました。 まず一番にあがった素材は、シトロネラ。虫除けの効果があります。 精油はヒマラヤ山麓のネパールとインドで製造されているものを使うことにしました。 ネパールの山岳民族や農村で暮らす人々の雇用の拡大、事業収入の向上を目的とするフェアトレード団体が運営、製造をしています。 雄大なヒマラヤ山脈でワイルドに育った原生地の樹木や花々を山岳民族の方々の手作業にて収穫、洗浄、乾燥、分類をしてから蒸留。 その作業にはトラクターやチェーンソーなどの機械は一切使わず全て人の手で収穫から運搬、蒸留の全ての工程を人の手で行います。 原生林の樹木は無駄に伐採されることなく、採取された後もヒマラヤの地で生き続けるのです。 その原料は現地で拾って来た薪や小枝を焚き、近くの湧き水を用いていて１２時間～３０時間をかけて蒸留するのだそうです。 精油以外は何も持ち込まない。何も持ち出さない。蒸留後はそのまま捨てられまた肥沃な大地に還って行きます。 最初にこの精油に出会った時に、なにより香りの深さに驚きました。まるで山や木、植物が見えるような素晴らしい香りです。 この精油を日本に紹介しているQusuyama LLC.の楠山さんにもご協力頂き、度重なる試作を繰り返しました。 まず基本となる香りはこちら。 シトロネラ（ネパール）：虫除け、スキンケアでおなじみですが、集中力もアップすると言われている爽やかな香りが特徴です。 シダーウッド（インド）：鎮静。落ち着いていながらも重くない豊かな森林の香り。 ユーカリ（ネパール）：この原料である植物は防虫、抗菌の他数えきれないほどの薬効効果のある植物として知られています。清涼感のある深い香りが特徴です。 和ハッカ（ネパール）：爽快感のあるスーパーリフレッシュナー。原料となる植物は古くから消毒、抗菌などの効果があると言われています。その類希な清涼感は胸焼けのときにハーブティーなどで飲まれていることでも有名です。 ユーカリの花 そして生まれた数ある試作の中から、これ！というブレンド２種類に決定いたしました。 ひとつめは、基本の４種類＋パルマローザ 手作りコスメでおなじみの植物で、保湿や老化した肌に有効な美容効果もあるといわれています。その、フワリとしたうっとりするような香りは女性にも男性にも、または街中でのお出かけの時や夜寝るときにも、やさしい香りでつつみこむことでしょう。 ふたつめは、基本の４種類＋レモングラス。 柑橘のような爽やかな香りが特徴です。お子さん、アウトドアが好きな男性、みんなでキャンプ！といった時の、元気な昼に似合う香りです。 どちらもお米のエタノールとの相性も良く、深い香りが特徴になりました。 ☆本年４月に発生したネパール大地震により、この精油メーカーさんも被災したということで、Qusuyama LLC.では蒸留塔の再建も含めた支援活動をされています。 今後も継続してお取り扱いできるように弊社も頑張ります。

■あとは水を入れて完成！？ですが、ただの水ではなく。

虫除けスプレーは、エタノールと精油に水を加えますが、私達はスギ水を使用することにいたしました。これは、ソラシードさんの同法人であるあおぞらポコレーションさんが越後杉の間伐材を木杭に加工する際に出るおが粉を原料としています。 おが粉になった越後木材と天然水を使って蒸留している貴重なスギ水。 こちらを勧めていただき、さらにスペシャルなものになりました。 また、保湿効果を持たせるため、天然のグリセリンを追加することに致しました。 ソラシードさんの建物の裏には山が広がっています。ヤギもいますよ。

■試作をしたけれど、、、ちゃんと効くの？？

そして完成したスプレー2種。 さて、この虫除け、ちゃんと蚊をよけることができるのか。ということで、やってみました！外部機関にお願いもできるようですが、やっぱりここは自分でやるしかありません！ きゃー！！！！！ アクリルの箱に、それぞれ２０匹づつの蚊を入れて実験！ 右腕には何度かシュッと虫除けスプレーをし、左腕には何もしませんでした。 １０分間の試験の結果、左腕は５カ所程度刺されましたが… スプレーした右腕は全く刺されませんでした！ そんなわけで、自信をもって皆様にお勧めしたいと思っています。

■どんなものになるのか

携帯しやすいこと。アウトドアですからボトルは割れたりせず丈夫なものを選びました。

■お届け時期について

実はこのアウトドアスプレーは、昨年秋よりキビダンゴでプロジェクトを開催する予定でした。 しかし製造上の課題により、プロジェクトの開始がのびのびになっており。。。 もう蚊もそろそろ出始めて、虫除けスプレーが必要な時期に突入。。。 そして！最近になってようやくその課題が解決！ どうしても、この夏に使っていただきたく、 このプロジェクトの成功を信じて、 一気に時間的巻き返しを図るため製造準備をスタートしました！ プロジェクトの目標金額が達成次第、 本格的な製造に入り皆さまに随時お届けする予定ですので、 早期の目標達成に、何卒皆さまのお力をお貸しください！ （条件が整い次第、最速で６月中旬お届け予定です。）

■最後に

お米からエタノールをつくる実証実験を始めてから今年で６年目、本格的に製造販売を始めて１年半。 素晴らしいタイミングと出会いでここまできました。 エタノールにはまだまだ私たちが気が付いていない用途、可能性があると感じています。 アウトドアスプレーだけでなく、まだまだ他にもエタノールを使ったプロダクトができないか。。。 夢は膨らんでいます。 果物や野菜など、お米以外のものもエタノールの原料になるかもしれません。 是非これからも、みなさまからご意見などもいただきながら、 お米やエタノールからうまれる新しいプロダクトを生み出して行きたいと思っています。 その初めの一歩として、 今回、皆様にご協力いただいて作るこの商品が、少しでも多くの方のお手元に届きますように。発酵のワクワクから生まれた虫除けが、楽しいアウトドアでの時間のお供になりますように。わずかでも、この商品がうまれた水田、ヒマラヤ山麓、新潟の里山の風景が皆様の心を通り過ぎますように。ずっと長い間、皆様に愛される商品になりますように。 是非、奥州にも遊びに来て下さいね！！

■特定商取引法に基づく表記