ご報告【5/16追記】ご支援いただいた、ポイ捨て調査システム「タカノメ」が遂に完成しました!既に多数の地域で利用され、ポイ捨てごみ問題の効果的な解決に役立てられています。詳細はこちらのページをご覧ください。ご挨拶はじめまして、株式会社ピリカ代表の小嶌(こじま)です。子供の時に読んだ本の影響で環境問題の解決を目指しています。23歳の時に世界一周の旅をしたのですが、訪れた世界中の殆どの場所に大量のポイ捨てごみが落ちていたのが印象的で、帰国後に友人や先輩と共にごみ拾いSNS「ピリカ」の開発を始めました。今は株式会社ピリカの代表として、地球からポイ捨てごみを無くすために様々な事業に取り組んでいます。 (世界中にポイ捨てされた大量のゴミ) 世界74ヶ国・10万人が参加、拾われたゴミの数は累計1,700万個を突破しました。「ごみを拾って、アプリでごみの写真を撮って、ネット上にアップしてもらう」 「拾われるごみの数を集計し、毎年10倍ペースで増やす。そうして拾われるごみの数を増やしていけば、いつかは地球上のごみを拾い尽くすことができる」 「とりあえず、5年以内に年1億個ごみが拾われる状態を目指す」 一見すると無茶なアイデアから始まったごみ拾いSNS「ピリカ」は、4年で世界74ヶ国に広がり、10万人以上が活動に参加、拾われたごみの数は累計1,700万個を突破しました。いろんな人に助けられながら、ようやく1億個という目標の背中が見えるところまで来ています。 ゴミ拾いSNS「ピリカ」から生まれた疑問ですが、活動を継続する中でどうしても僕らの頭を離れない疑問がありました。「僕らのやっていることに、本当に意味があるのか」という疑問です。確かに、ピリカを通じてたくさんのごみが拾われていることは間違いありません。では、その結果として地域のポイ捨てごみは減っているのか。この活動を続けることが、本当に地球からポイ捨てごみを無くすことに繋がるのか。どれだけ議論しても最後に出てくる結論は「分からない」でした。なぜなら、そもそも誰も「ポイ捨ての深刻さ」を測ることができないからです。 ポイ捨て問題の解決には「解決されたかどうかを測る指標」が必要測定方法や指標がなければ、現状把握も効果測定もできません。風邪を引いた時に、体温も測らずにやみくもに熱を下げようとするようなものです。体温計が無ければちゃんと熱が下がっているのか、そもそも熱を下げる必要があるのかもわからない。問題の解決には「解決されたかどうかを測る指標」が必要なのです。僕らはこの「ポイ捨ての深刻さを測るための有効な調査手法や指標が存在しない」という問題を解消すべく、1年半にわたって調査手法の開発に取り組んできました。会社は赤字続きで新規事業に取り組むどころでは無かったので、協賛企業の社員さんやピリカのユーザーさんにボランティアで手伝ってもらいながらテストを繰り返しました。 丁寧に調査をすれば、各地域でのポイ捨ての環境や景観に与える影響がかなり詳細にわかりますが、手をかければかけるほどコストも上がります。一方で、自治体が負担できる費用に限界があるのも事実。これまでのやり取りの中で、ピリカの主な顧客である自治体がサービスや製品を購入するときに、税込10万円未満だと入札を必要とせず、導入のハードルが大きく下がるケースが多いことを知りました。10万円よりも低い費用で満足のいく調査ができれば、たくさんの自治体がピリカを通じてポイ捨ての深刻度を調査することができる。この「税込10万円の壁(勝手に命名)」を超えるべく、これまで様々な手法を試行錯誤してきました。 しかし、参考となる先行研究は少なく、一見関係無さそうな昆虫や鳥のための調査手法まで参考にして、精度向上やコストダウンに取り組みました。取り組みの結果、従来の1/3〜1/5のコストで調査が可能になる手法と、専用の調査用スマホアプリ「フクロウ」を開発しました。ただ、それでも「税込10万円の壁」を超えることはできませんでした。 (調査用アプリ「フクロウ」) 税込10万円の壁を越えられない最大の理由は「人件費」です。正確な調査を行うために広範囲を何度も調査をすると多額の人件費がかかります。かといって、人件費を節約しようとして調査地点数や調査回数を少なくすると、コストは下がりますが精度が落ちてしまいます。ボランティアの力を借りるにしても、調査精度を保つためには研修が必要なので限界があります。 気温も、湿度も、PM2.5も数値は機械で測られます。もし、気温が人の肌感覚で測られていたらどうでしょう?(今日はなんとなく暑いな…31度で!)もし、気温を測るたびにわざわざ研修を受けた気温調査員を呼ばないといけないとしたら? ポイ捨てごみの調査も同じです。人が数えている限り精度は低いままで、誰もが使える価格にはなりません。 では、どうすれば「落ちているポイ捨てごみの数を数える」という行為を機械化できるのか。この課題を乗り越えるべく僕らが開発に取り組んでいるのが「画像解析によるポイ捨てごみ調査システム - タカノメ」です。 自転車にスマホを固定し、街中を走るだけのポイ捨て調査システムの開発「タカノメ」は、専用のスマートフォンアプリが入ったスマホを自転車に取り付けて、カメラで地面を撮りながら走るだけで地域のポイ捨て深刻度を測定できるシステムです。撮影された画像の中に、どんなごみがいくつ写っているかをコンピュータが自動で解析し、街のどこにどのくらいのごみが落ちているのかが可視化されます。 「タカノメ」の機能は大きく分けて3つに分かれます。 1. データ取得:調査データ取得用のスマートフォンアプリ。アプリをインストールしたスマホを自転車に固定して使うことで、動画と位置情報を収集し、データをサーバーに送信することができる 2. データ分析:動画から画像を切り出し、画像中に写っているポイ捨てごみの数を画像解析で計測する機能 3. データ可視化:計測されたポイ捨ての個数をグラフやヒートマップなどの形式で分かりやすく可視化する機能 「タカノメ」を利用すれば、これまで人が一つ一つごみを数えて記録する必要があった調査業務の大部分を自動化できるため、500m四方あたり税込10万円未満で詳細なポイ捨ての調査が可能になります。実現できれば大都市だけでなく小規模都市でも、ポイ捨ての現状を正確に把握したり、地域の清掃美化を目的とした取り組みの効果を測定できるようになります。そして、調査を通じてできることは、測ることだけではありません。 調査と合わせて、周囲の店舗や構造物、条例などの分析も行うことで ・心理的にポイ捨てのしづらい都市デザインの研究 ・自治体による美化施策のコストパフォーマンス測定(もっと安く街をきれいに!) ・地域のポイ捨て深刻度と犯罪率の相関分析(ポイ捨てを減らせば治安も良くなる?) といった様々な分野の問題解決が可能になります。 人口・税収減少に直面する日本を、低コストでより住みやすい社会にするために。日本は世界的に見るととても清潔でモラルの高い国ですが、これから人口が減少し税収が減っていく中、今までと同じ方法やコストで社会を維持することは不可能だと思います。でも、テクノロジーの力を使えば、現状維持どころか、もっと住みやすく環境への影響も少ない社会を実現できるはず。「タカノメ」はその一例になると思います。開発状況と資金の使い道今年の3月から弊社のスタッフが一丸となって、「タカノメ」の研究開発に取り組んでいます。「1. データ取得」「2. データ分析」については、既にプロトタイプが出来ていて、これから現場での実証実験と結果を受けての改善を進めていく予定です。「3. データ可視化」も含めたシステム全体の完成は2015年12月末を目標にしています。 今回クラウドファンディングで募集する80万円は、 ・システム開発費(開発スタッフの人件費・材料費など) ・テスト調査費(各都市で実施予定のプロトタイプを使ったテスト調査にかかる費用、交通費・機材の郵送費など) に使わせていただく予定です。 昨年ピリカが得た僅かな利益は全てこの調査事業に注ぎ込みましたが全然足りず、節約に節約を重ねてもまだまだ足りず、ぜひクラウドファンディングの仕組みを通じて皆さんからもご支援をお願いできればと考えました。ぜひとも応援を宜しくお願いいたします! なぜ今調査にこだわるのか、既存事業のピリカ(ごみ拾い事業)が安定してからではダメなのか調査の取り組みを始めた時、チーム内でも議論がありました。「これは今やらないといけないことか?」 「会社が赤字続きの状態でやるべきことなのか」 「もっとピリカを成長させて、会社が安定してからでもいいんじゃないのか」 確かにその通りです、でもこんな意見もありました。 「調査をしなければ、ピリカを続けることに本当に意味があるのか証明できない」 「10年ピリカに取り組んで、1兆個のごみを回収した後に、やってきたことが無駄だと分かったら悲しすぎる」 「もしかしたら調査の結果がピリカの存在意義を否定して、ピリカというサービスを殺すことになるかも。でも、もしそうだとしたら自分たちの手でやるべきだ」 我々が目指しているのは、「なんとなく社会に良さそうなことをする」ことではなく「地球からポイ捨てごみを無くす」こと、つまり「根絶する」ということです。人生の大切な時間を使って事業に取り組むのだから、なんとなくではなく本当に価値のあることがしたい。その昔、人類が天然痘を根絶したように、問題そのものをこの世から消し去りたい。「タカノメ」はそのために必要不可欠な武器です。 優れた手法や基準は国境を越えます。高品質・低価格の調査システムを作ることで、世界中の人が同じ基準で問題解決に取り組めるようにしたい。そしていつの日か、地球上のポイ捨てごみを根絶して、「タカノメ」や「ピリカ」が必要無くなるようにしたい。そんな気持ちでこの事業に取り組んでいます。 支援してくださった方への特典について僕たちはモノを作っている企業ではないので、今回クラウドファンディングに取り組むにあたり、支援してくださった皆さんへのお礼について非常に悩みました。そこで、ハンドメイドマーケット「tetote(テトテ)」で活躍されているクリエイターの方にご協力いただき、完全ピリカオリジナルのグッズを作って頂きました! ■ピリカオリジナルリメイク缶(by nanohana色) 多肉植物用のリメイク缶を制作されている「nanohana色」さんに、ピリカオリジナルのリメイク缶を作って頂きました。トマト缶サイズで、ガーデニングはもちろん、ペン立てなどにも丁度良いサイズです。 ・nonohana色さんのtetote作品ページはコチラ ■ピリカオリジナル エコクラフトゴミ箱(by ブラックベリー) 再生紙を使ったエコクラフトで、バッグやモビールなどを制作されている「ブラックベリー」さんには、ピリカのマスコット「ピリカ君」の配色でゴミ箱を作って頂きました。ふた付きなので、ビニール袋もセットしやすい仕様になっています。 ・ブラックベリーさんのtetote作品ページはコチラ ■ピリカオリジナル ゴム版スタンプ(by FURUYAMA工房)で作ったエコバック オリジナルのゴム版スタンプを制作されているFURUYAMA工房さんには、ピリカのマスコット「ピリカ君」のオリジナルスタンプを作って頂きました!こちらのスタンプを、エコバッグに押印して皆さんにお届けいたします。 ・FURUYAMA工房さんのtetote作品ページはコチラ ■限定10個!ピリカ君オリジナルぬいぐるみ このピリカ君ぬいぐるみは、以前先輩の奥様に特別に手作りして頂いたものです。今回、クラウドファンディングに挑戦するにあたり、少し小さめサイズのぬいぐるみを10個限定で作って頂くことになりました。完成度も非常に高く、今後の制作予定はありません。 他にもピリカグッズや、あなたの街をいち早く「タカノメ」で調査するプラン、報告会参加チケットなどの特典もご用意しています。 最後に子供の頃に読んだドラえもんに出てきた22世紀の街には、ごみが一つも落ちていませんでした。22世紀まであと85年、昔の人の想像以下の未来だけは作りたくないと思いませんか?ご支援をよろしくお願いいたします!■特定商取引法に基づく表記
|
目標は ¥800,000 に設定されています。
プロジェクトは 2015/09/22 に達成し、2015/09/29に募集を終了しました。
ごみ拾いSNS「ピリカ」のアプリにお名前掲載プラン
お届け・提供予定時期
サポーター数 6
ピリカオリジナルグッズ+アプリにお名前掲載[Zepp東京の広さの解析費用に相当](税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 3
【クリエイターコラボ】ピリカオリジナルエコバッグ+アプリにお名前掲載[サッカーコートの広さの解析費用に相当](消費税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 4
【クリエイターコラボ】ピリカオリジナルリメイク缶 + アプリにお名前掲載[日本武道館の広さの解析費用に相当](消費税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 6 | 数量限定あと 24
【クリエイターコラボ】ピリカオリジナルごみ箱 + アプリにお名前掲載[野球グラウンドの広さの解析費用に相当](消費税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 13 | 数量限定あと 17
【数量限定】「タカノメ」完成報告会ご招待 + ピリカオリジナルグッズのセット(消費税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 14 | 数量限定あと 16
ピリカオリジナルぬいぐるみ + アプリにお名前掲載[横浜アリーナの広さの解析費用に相当](消費税・送料込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 2 | 数量限定あと 8
【数量限定】あなたの街を解析しますプラン(消費税込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 3
【数量限定】代表・小嶌があなたの街を調査・解析しますプラン(消費税込)
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 1
【企業様向け】タカノメ応援プラン
お届け・提供予定時期
サポーター数 3
\このプロジェクトが気に入ったら/