ご挨拶はじめまして。長根汐理(ナガネシオリ)と申します。青森県八戸市の出身で、大学進学をきっかけに東京に移住しました。計画性のない旅が好きで、時間を見つけては美味しい地元飯と地酒を求め、日本各地を旅しています。
旅をしていて思うこと、それは「日本は魅力あふれる土地だらけ」ということ。どんな土地でも一つとして同じ景色はなく、各地域それぞれに魅力あふれる「文化や風土」、「美味しい食材やお酒」があります。そして、その土地の「文化」や「産業」を守る人たちがいます。
「日本各地にある地域の魅力を多くの人に知ってもらいたい」、「各地で地域の魅力を守るために頑張る人を紹介したい」という想いから、このプロジェクトを企画しました。
「益子を味わい尽くすツアー」とは益子は栃木県芳賀郡にあり、「益子焼」の産地として有名なまちです。また、豊かな自然に囲まれているので農作物も多く、季節ごとに旬の食材を楽しむことができます。
今回は益子で活躍する陶芸家の川尻琢也さんと料理人の寺方祐助さんにご協力いただき、「益子焼の制作体験&地元食材を味わうツアー」を行います。
【1】土からつくる益子焼の制作体験益子でとれた土を自分たちで粘土にし、オリジナルの益子焼を作ります。
一般的な陶芸体験では、成形前の「粘土」は既に用意されている場合がほとんどです。今回のツアーでは、成形する前の「粘土」を自分たちで作る貴重な体験をすることができます。
自分たちで一から作った粘土を好きな形に整え、川尻さんの工房にある登り窯で焼成します。同じものは存在しない、世界で一つだけの益子焼を作ることができます。
【2】今回のツアーでしか食べられない、地元食材を味わい尽くすオリジナルコース益子焼の製作が終わった後は、「和食処 杣」で地元食材と地酒を味わい尽くす食事会を行います。
「和食処 杣」は、地元ならではの厳選された食材にこだわったお店です。東京で修行を積んだ経験のある料理長の寺方祐助さんが作る料理は絶品です!
地元食材を活かした美味しい料理と寺方さんの明るく気さくな人柄は、地元だけでなく県外の人からもファンが多く、連日多くのお客さんで賑わっています。
今回は寺方さんにお願いし、地元食材を味わいに味わい尽くす特別コースを提供していただきます。
ツアー内容について現在考えているツアー内容とタイムスケジュールです。
12:30 川尻製陶所 集合(昼食は各自)、益子焼の製作体験
16:00 益子町の散策
17:30 和食「杣」で地元野菜と地酒を楽しむ食事会
19:00 解散
益子は窯元や陶器販売店が多くあります。また、「濱田庄司記念 益子参考館」や「益子陶芸美術館」、益子の酒蔵「外池酒造」と見ごたえのある観光スポットがたくさんあるまちです。ツアー後はそのまま益子に宿泊し、翌日ゆっくり観光をするのもオススメです!
宿泊を希望する方は、川尻さんのゲストハウス(3,240円/1泊)を紹介することもできます。
益子焼の陶芸家 川尻琢也さん今回のツアーでは、益子焼の陶芸家である川尻琢也さんに「土から作る益子焼」の制作を教えていただきます。
川尻さんは益子焼の陶芸家である両親の間に生まれ、幼いころから土に親しんできました。幼稚園児の時には、両親に教わりながらろくろを回していたそうです。
川尻さんは、益子焼の陶芸家である両親の背中を見ながら育ち、大学3年の時に自らも陶芸の道に進むことを決意します。大学卒業後は、栃木県窯業技術支援センターへ入所し、さらに本格的な陶芸の技術を学んだそうです。
栃木県窯業技術支援センターを卒業した後、川尻さんはそのまま益子に戻るのではなく沖縄での単身修行を考えていました。沖縄は、益子焼に大きな影響を与えた濱田庄司が陶芸を学んだ土地。その経験は後の濱田庄司の作風に大きな影響を及ぼしたと言われています。沖縄での修行は学ぶことが多くあると考えた川尻さんは、修行を受け入れてくれる師匠を探し始めます。
そして、読谷山焼をつくる與那原先生と出会い、弟子として受け入れてもらうことになりました。
川尻さんは沖縄での3年間の修行中に、陶芸の技術に関することや、ものづくりの考え方など多くのことを学んだそうです。なかでも強く影響を受けたのは、師匠の「形にとらわれずオリジナルのものを新しく作っていく」という姿勢。
「伝統の基本を守りつつ、その時代に求めるものを柔軟に作り続けるからこそ、伝統として培われていく」という川尻さんの考え方には、伝統を受け継ぐ職人としての覚悟が伺えます。
伝統的な製作方法にこだわりながらも現在のライフスタイルにも馴染むものづくりを目指す川尻さんの作品は、暮らしの中に自然と溶け込むような温かみがあるものばかりです。
川尻さんがこだわる登り窯の生きた炎現在時代の流れとともに、ガス窯や電気窯など機械で焼成を行う窯元が増えている中、川尻さんは伝統的な登り窯にこだわって制作を続けています。
登り窯は、煉瓦や土でアーチ状に作られた複数の窯を階段のように連なって設置するため、山などの斜面にしか作ることができません。この独特の構造により、高い温度を生み出し炎のエネルギーを最大限に活かすことができるそうです。
登り窯での窯焚きは、丸1日以上も炎を燃やし続ける大変な作業です。窯の温度は約1200度。近くにいるだけで火傷しそうになるくらいの熱さのなか、絶えず薪をくべ、昼夜を問わず炎を燃やし続けます。
登り窯の中で「生きた炎」によって焼きあがったものは、一つとして同じものはできません。
また、薪から発生した灰が付着して溶けることで生まれる独特の風合いも、登り窯の特長といえます。
登り窯を利用したゲストハウス「nobori」日々、ものづくりに励む川尻さんにある事件が起きます。それは、2011年3月11日の東日本大震災。
山の斜面にしか作ることができない登り窯は、大きな地震に耐えることができず倒壊してしまいました。
登り窯の倒壊は、川尻さんを深く絶望させました。
地震が起きてから間もなくして、川尻さんは陶芸家で窯師でもある父親の弘さんと一緒に登り窯の修復を始めます。
そうして、約2ヶ月かけて登り窯の修復を完成させました。
また、気軽に益子を楽しんでほしいとの想いから、2つあった登り窯のうちの1つをゲストハウスに建て直しました。
このゲストハウスは登り窯の構造をそのまま利用し、できる作業はすべて父親の弘さん自身で行うハーフビルドによって建てられたそうです。ゲストハウスの壁は、実際に登り窯で使われていたレンガと土を使用しています。
ゲストハウスの中は、洞窟のような部屋でワクワクする空間です。岩や木など自然にある素材に囲まれながら、益子での時間をゆっくり楽しむことができます。
益子の料理人 寺方祐助さん益子駅から徒歩10分のところに「和食処 杣」というお店があります。
このお店で料理長を務めるのが、地元食材にこだわった美味しい料理と明るい人柄で地元だけではなく県外からのファンも多い2代目店主の寺方祐助さんです。
寺方さんも益子町出身です。高校卒業後は、東京の赤坂、新橋、銀座の有名料理店で料理人としての修行に励みます。そして12年後、地元益子に戻り現在のお店の2代目店主として活躍しています。
寺方さんの料理に対するこだわりは、「ひと手間と謙虚さを大切にする」こと。このこだわりは、銀座での修行時代に親方から教わったそうです。
寺方さんの作る料理の味はもちろん美味しいのですが、見た目にも味わいにも細やかなひと手間を感じることができ、いつ訪れても素晴らしい食事だったと満足することができます。
店名でもある「杣」 の由来は「材木なるために長い年月をかけて植え育てられた苗木」からきています。材木は杣人によって苗木から木へと成長するのですが、杣人は自然を相手に生き、水や空気に感謝の気持ちを持ちながら何十年何百年という長い年月をかけ大切に木を育て上げます。
「和食処 杣」という名前には、色々な方々の手によって長い年月をかけ、いつか1人前になれるよう精進して行きます。という謙虚な想いが詰まっています。
寺方さんは、お店に来てくれたお客様に「益子焼」「益子野菜」「地酒」の魅力を感じてほしいという想いで、地元食材にこだわった料理を提供しています。
また、寺方さん自身もお酒が好きなので、お店では益子や栃木県内でつくられた地酒を多く取り扱っています。
自分の好きな益子焼を選んで、地元のお酒を味わうことができるのも嬉しいサービスです。
「益子を味わい尽くすツアー」の当日は、「益子の魅力を知ってもらいたい」という寺方さんのご厚意で、通常のコースでは食べれない特別コースを用意していただきました。厳選された地元食材で寺方さんがつくる絶品料理と、美味しい地酒を楽しむことができます。
焼き物のまち「益子」について「益子」は栃木県芳賀郡にあり、「益子焼」の産地として有名です。窯元・陶芸販売店の数は約350軒あり、若手からベテランまで数多くの陶芸家が制作活動を行っています。
最寄り駅は真岡鐵道の「益子駅」です。東京からの電車で3時間ほど乗り継ぐと「益子駅」に到着します。現在は、秋葉原からの高速バス「関東やきものライナー」もあり、片道約3時間で益子に行くことができます。
益子焼は、江戸時代末期に笠間で陶芸を学んだ大塚啓三郎が、益子の地に窯を築いたことが始まりと言われています。
大正時代13年、陶芸家である濱田庄司は益子の地に移住し、柳宗悦らと共に民衆の暮らしの中で使われる道具に美しさを見出す「民藝運動」を推進していきます。
そんな時代背景のなか、益子焼も濱田庄司の影響を受け、民藝品の理念に沿う陶器が造られました。
民藝品の産地として名高い「益子」では、昔ながらの伝統的な陶器に加え、現在のライフスタイルに合うものまで、日常生活に馴染む多種多様な陶器が生産されています。
また毎年、春のゴールデンウイークと秋の11月3日前後には「益子陶器市」が開催されます。
この陶器市は1966年(昭和41年)から始まり今年で99回目を迎えるそうで、販売店約50店舗の他、約500のテントが立ち並び、伝統的な益子焼から日用品や美術品まで、数多く販売されています。
この益子陶器市はとても人気で、春夏あわせて約60万人が訪れるそうです。
私も、いろんな職人さんの作品を見ながら自分の好きな器を見つけることが好きで、毎回足を運んでいます。
日本各地にある地域のディープな魅力を体験しませんか?日本各地には、それぞれの土地に根差した「文化」や「産業」、美味しい「地元食材」や「地酒」があります。そのような各地域の文化は、その土地で生活する人々が長い歴史の中で受け継いできた素晴らしい宝物です。
また、どの地域にも一つとして同じ景色はなく、それぞれに地域独特の魅力があります。
魅力的な文化がある地域は、交通の便が良くアクセスしやすいところにあるとは限りません。むしろ、交通の便が悪いところにこそ、各地域の魅力あふれる宝物がたくさんあるのだと思います。
名前を聞いたことはあっても、訪れたことはない土地は案外多いと思います。私も、旅行が好きで時間を見つけては出かけていますが、まだまだ訪れたことのない土地はたくさんあります。
このプロジェクトは、「各地の魅力あふれる地域文化を、その土地の人に教えてもらう」という普通の旅行ではなかなか体験できない経験を通して、その地域や文化を好きになってほしいという想いで行っています。
「労働人口の減少」や「地域産業の後継者不足」など、その土地の魅力を維持することも大変になりつつある「地域」はたくさんあります。そんな現状だからこそ、各地域の魅力やその土地で頑張る素敵な人を多くの人に知ってもらう、あるいはその土地に実際に訪れることで「地域」と「ひと」の縁を繋げていきたいと思っています!
第一弾は益子で開催しますが、今後も、日本各地にある地域のディープな魅力をたくさんの人に知ってもらう楽しい企画を行っていきたいと考えています。
最後に益子は、自然豊かでのんびりとした時間が流れるところです。それぞれの季節ごとに自然の美しさを感じることができ、いつ訪れても心が落ち着くまちです。
今回のツアーにご協力くださる川尻さんと寺方さんは2人とも益子町の生まれです。2人とも生まれ育った益子に対する熱い想いを持ち、職種は異なりますが地元の産業や伝統を守るために日々活動しています。
今回のツアーは、穏やかな益子の空気を感じながら、川尻さんの工房で益子の伝統産業を体験し、寺方さんのお店で地元食材と地酒を十分に味わう、まさに「益子町を味わい尽くす」贅沢なツアーです。
当日は、参加してくださった方と益子の魅力を十二分に共感できることを楽しみにしています。
皆様のご参加を、お待ちしております。
■特定商取引法に基づく表記
|
目標は ¥64,000 に設定されています。
プロジェクトは 2017/05/28 に達成し、2017/06/04に募集を終了しました。
一石三鳥くん [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0
塩壺 Sサイズ(下膨れタイプ) [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1
塩壺 Sサイズ(上膨れタイプ) [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0
塩壺 Mサイズ(上膨れ/下膨れタイプ) [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 2
ビアカップ [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1
【お得】ビアカップ 2個セット [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 2
【6/10】「益子の魅力を味わい尽くすツアー」参加券 [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 4 | 数量限定あと 2
【7/22】「益子の魅力を味わい尽くすツアー」参加券 [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 6 | 数量限定あと 0
\このプロジェクトが気に入ったら/