車いすが障壁となり、悲しい思いをする人がこれ以上増えないように。はじめまして、JINRIKI代表の中村です。
「乗る人も押す人も、車いすに関わる人すべての笑顔と命を守りたい。」そんな思いでプロジェクトを立ち上げました。まずはぜひページをお読みいただけますと幸いです。
私の車いすの「原体験」車いすは、乗る人だけでなく「押す人」にも、体力的・精神的な苦痛があります。
私の弟は、小児麻痺による身体障害者でした。13歳で彼が亡くなるまで、車いすを押すのは私の役割でした。
弟と一緒に原っぱを歩きたい。でも、舗装されていない道で車いすを押すのは、生半可な力では到底及びません。本当に大変でした。前に進みたくても進めない。そんな経験から「何とか車いすが便利にならないものか」と常々考えていました。その中で「こうすれば楽に車いすを動かすことができるのでは」という、あるアイデアを思いついたのです。ただ、当時私は車いすとは全く縁のないサラリーマンをしておりましたし、行動に移すまでには至っていませんでした。
「東日本大震災」の報道がきっかけに。あるとき、新聞で読んだ記事の見出しにこうありました。
「車いすの母 津波に」東日本大震災では、多くの車いす利用者の方が津波で亡くなっていたという事実を知りました。そしてこう思ったのです。
「もっと早く作っていれば、この人たちも助かったのではないか。」
車いすや寝たきりの方で、避難できなかった方がたくさんいらっしゃったと思います。自分のアイデアで助かる命があるかもしれない。そう思ったら自分の使命のような気持ちになり、脱サラをして2014年にJINRIKIを立ち上げました。
JINRIKI® QUICK(ジンリキ クイック)とは「JINRIKI® QUICK」(ジンリキ クイック)は、車いすに装着して人力車のように前輪を持ち上げて引くことで、芝生や土、砂利道、雪の上、砂浜などといった、今まで車いすで移動することが極めて困難だった不整地をスムーズに移動できるようになる補助装置です。
車いすを押したことのある人なら知っている、身近にある「限界」。それは、凸凹道、坂道、そして小さな段差。歩行者なら難なく進める道でも、車いすに乗った人とそれを押す人にとっては越えることが難しい「壁」になってしまうのです。
こちら装着の動画です(30秒程度)【JINRIKIが実現すること①】非常時での安全で迅速な避難今、全国の介護や看護の現場において、「自然災害などの緊急時に、車いす利用者がいかに安全で速やかに避難できるか」ということが、大きな課題になっています。
もし、私の住む町が災害にあったなら─。
避難する際、車いすで悪路を移動する人を尻目に、自分だけ避難所に逃げられるでしょうか。かといって、車いすに乗った人を押して、坂道を高台まで登ることなどできるのでしょうか。
南海トラフ地震では20メートル級の津波が発生する恐れも。政府が2012年に発表した「南海トラフ巨大地震」の被害想定では、20メートル級の津波が押し寄せ、死者は最悪で32万人以上とされています。一方で、早期の避難の徹底で、死亡被害者は8割まで減らせるとの予想もされています。しかし、車いすの方、高齢者、子供たち、妊婦さんなど災害時に援護を必要とする「災害時要援護者」、つまり「走って逃げられない方」が、速やかに避難することは非常に困難です。 そのような課題への解決法として、我々が提案したいのが「けん引式車いす補助装置」JINRIKIです。簡単に素早く取り付け可能で、緊急時に避難所まで楽に移動できる装置です。災害時は、妊産婦や高齢者も車いす移動が必要となる。災害時における車いす利用者や介助者にとっての「バリア」を考えてみたいと思います。津波を想定した場合、高台の避難場所への移動は、車いす利用者、成人の健常者にとっても容易ではありません。以下に例をあげてみます。
<三重県内の避難指定場所の例>
・標高差30m以上
・沿岸から内陸へ2km以上
坂道を2km以上車いすで自走することは、相当の体力がなければ、まず不可能です。介助車が車いすを押して登る避難も、大変過酷になります。また、災害時に「要援護者」となるのは車いす利用者だけではありません。
▼災害時に車いすでの救助が必要となる要援護者(走って逃げられない方)
・車いす利用者や身体に障害のある方
・妊産婦
・高齢者
・乳幼児
・疾病人
・視覚障害のある方
・知的障害のある方 など
JINRIKIを装着した車いすなら、これらの方々の避難の可能性が確実に高まるのです。
緊急時には、誰もが「自分事」として助け合うことが当たり前になってほしいと願います。そして、災害時の備えとして、車いすのある家庭、介護施設、公共施設などに、JINRIKIが常備されることで救える命がある、私たちはそう考えます。
【JINRIKIが実現すること②】利用者・介助者の日常生活をもっと快適にこのように非常時に頼りになるJINRIKIですが、普段の暮らしを便利にする道具としても、大変喜んでいただいています。
■介助者の負担軽減「押してくれる人に申し訳なくて...」
そんな気持ちの車いす利用者さんは少なくありません。自走が難しい環境では、介助者の負担への配慮から、「出かけることを我慢する」という選択を取る方もおられます。
しかし、JINRIKIを装着いただければ、介助者の苦労も少なく、普通にお出かけいただく機会が増えるでしょう。ぜひ「気兼ねなく、出られる喜び」を感じてください。
例えば、新年の初詣。神社の参道などの砂利道では、車輪が砂利にとられて車いすは簡単に前に進みません。そんな時、JINRIKIを利用すれば、小さな力でスムーズに移動することができるでしょう。
介助する人・される人が、遠慮なく助け合える関係になることが私たちの理想です。「周りが無理をしない、乗る人も遠慮がいらない、心のバリアフリー」にも、JINRIKIはお役に立てるはずです。
■車いす生活の質(QOL)の向上日頃、車いす利用者さんが「我慢」したり「あきらめ」ていること。それらの多くは、悪路に乗り入れできないことが原因ではないでしょうか。しかし、その負担が軽減されれば、介助者に対する遠慮も減り、行動範囲が格段に広がります。それは、車いすユーザーさんの(QOL=Quality of life:クオリティ オブ ライフ)の向上へとつながるはずです。
「見たことない景色を見れたのもJINRIKIがあるから」
初めて山登りに挑戦した車いす利用者さんの言葉です。JINRIKIは、日常生活の改善はもちろん、お花見やハイキングなど屋外でのレクリエーション活動をはじめ、山登りなどアウトドア・野外活動へのチャレンジの可能性を広げてくれます。いままであきらめていたことも、当たり前に楽しめる。さあ、JINRIKIを取り付けた車いすでアクティブに出かけましょう!
こちら雪道を移動している動画です(10秒程度)「JINRIKI」の仕組み人力車のように引っぱる車いす補助器具「JINRIKI」を使うことで、介助者が感じる負担が「約5分の1」となります。その仕組みについてまとめました。
JINRIKIには、「常に付けておくタイプ」と「取り付けるタイプ(QUICK)」の2種類があります。
▼「引くこと」(けん引式)で楽になる理由
(1)「てこの原理」で前輪が軽々と浮き、不整地も楽に乗り越えられる。
通常前輪を持ち上げるためには、腕だけで大きな力を必要とします。そのため、前進する力がほとんど残りません。
(2)「体全体の力」で引くことができる。(体重を利用できる)
軽い力で前輪が持ち上がるため、残りの力に介助者自身の体重も合わせて前進する力にできます。非力な方でも大きな力となり、子供でも引くことができるようになります。
(3) 持ち上げずに、障害物を乗り越えることができる。
階段などの大きな障害物も、車いすを持ち上げることなく、大きな後輪に負荷をかけて転がすことで乗り越えることができます。(通常階段等では大人4人かかりで持ち上げています。)
JINRIKIのメリットJINRIKIは、利用者・介助者双方にメリットがあります。 ▼車いす利用者の方のメリット (1) 前輪が持ち上がるので、石畳や砂利道などの路面からの振動を大幅に軽減します。 (2) 介助者が前方でけん引するので、障害物にぶつかる危険を回避します。 (3) 前方の座面が上がるので、下り坂を前向きに降りることも可能です。 ▼介助する方のメリット (1) 災害時に素早い避難ができない要援護者を、容易に移動可能です。 (2) 操作に特別な訓練は不要です。※クイックは30秒程で装着完了します。 (3) 芝生や土の路面、積雪・砂浜などでも移動が可能です。※不整地での車いすの機動力と登坂能力の向上は、各種防災訓練でも実証済み。 (4) 車いすの前後左右で複数名による介助ができるため、急な高台への避難もスムーズです。使っていただいた方の声私たちは、全国の様々な介護・看護施設、学校、市町村での、避難訓練、イベント、観光ツアーなどの場で、車いす利用者さんと介護者のみなさんに、JINRIKIを使用いただき、たくさんの生の声を聞いてまいりました。
「こんなに早くスムーズに避難できるなんて」
「乗っている人の重さが1/5程に感じる」
「長距離の避難では、こういうのがないと」
「少ない人出で避難が可能になるので、災害時に有効な手段(自治体職員さん)」
「家族みんなの命を救ってくれる。家族は一人も置いて逃げられないから。」
「津波が来たら、車いすで避難しても間に合わないので、部屋に残るしかないと言う人もいました」
これまで頂いた声から得た学びと確信。それは、車いすは「引く」ことで、
◎緊急時の安全で迅速な避難
◎介助者の負担軽減
◎車いす生活の質(QOL)の向上
これらが実現されるということです。
車いすに関わる全ての人の命と笑顔を守りたい
私がJINRIKIを開発したきっかけは、自身の幼少期の経験や東日本大震災の悲しい事実を知ったことでした。
「前輪が軽く上がったら移動が楽になるはず。そうだ、人力車があるじゃないか。」
「押す」から「引く」に発想を変えることで、車いすの生活が変わる。その事を広めたいと思い、思いきってサラリーマンを辞めました。そして1年間試作を繰り返した結果、実用化にこぎつけ、2014年に創業いたしました。
以来、これまでに累計5,000台を販売させていただきました。利用者の皆さまには、「引く」ことで負担が減り、行動範囲が広がったと大変喜んで頂いております。 皆さまのご支援で、金型による量産化が実現いたします。この度、縁あって大手の自動車販売店様に大規模発注をご検討いただいております。また、今年12月には総務省消防庁に「全国の消防団の新たな装備基準」として認定していただきました。これまでの数年間、地道に啓蒙活動を続けてきた結果が、ようやくそこまで近づいて来たと思うと感無量であります。
しかし、受注するにはまとまった数量を生産できる体制が前提となります。実はこのJINRIKI、要となるコネクター部分のパーツを職人さんによる手作りで製作しております。量産するためにはこれまでの手作業ではなく、金型を製作する必要がありますが、それには数百万円という資金が必要となります。今回は、皆さまからその一部をご支援いただけないだろうかと考えた次第です。
ご支援いただいた皆さまには、今回のプロジェクトで実現する量産体制の元で製作した「JINRIKI QUICK」をお届けする特典の他、レンタルプランや応援プランなどもご用意させていただきました。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。
緊急時に備えて常備するだけでなく、坂道、砂利道、雪道での移動、お花見やハイキングなど屋外でのリクリエーション活動の場で、私たちは車いすを利用されている全ての方に、このJINRIKIを使っていただきたいと考えています。
車いすに関わる全ての人の命と笑顔を守りたい。これ以上、車いすが障壁となって悲しい思いをする人が増えないためにも、JINRIKIを何とか量産し、もっと多くの方に広めていきたいと考えています。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。■特定商取引法に基づく表記
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目標は ¥1,500,000 に設定されています。
プロジェクトは 2018/01/18 に達成し、2018/01/19に募集を終了しました。
JINRIKI PVにお名前(個人・会社)記載 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 33
量産記念イベントご招待 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 6 | 数量限定あと 14
レンタルプラン [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 2
俺もかつぐぜプラン [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 13
デモモデルにお名前(個人・会社)を刻みます [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1 | 数量限定あと 14
【早割】JINRIKI® QUICK [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 6 | 数量限定あと 194
いつかはプラン [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0
足長おじさんプラン [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 2
JINRIKI® QUICKジョイマルチバック付き [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 4
【早割】車いすとJINRIKI® QUICKのセット [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 100
車いすとJINRIKI® QUICKのセット [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1
自治体プラン(JINRIKI® QUICK10セット〜) [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1
介護施設プラン(JINRIKI® QUICK10セット〜) [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0
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