人口3人の島、長崎県、六島。
島づくりをゆっくりと進めるこの島から、季節の便りがとどきました。
島民リーダーの梅ちゃんが、野ブドウでワインづくりに挑戦しています。
以下、梅ちゃんのレポートです。
---------------------------
9月9日(水)、昨日生まれて初めて野ブドウを採集して、野ブドウ酒造りに初チャレンジしました。とは言っても大げさなことではなく極めて簡単、添付写真のように2リットル入りペットボトル1本にその果実を入れ、アルコール度数35度の果実酒用焼酎を注入して浸けこんだだけです。今月中に更に2本ぐらい浸けこむ予定です。
甘くも苦くもなく不味い野ブドウの果実酒造りに興味を持った理由は、先ず今の時期、六島の野山あちこちで熟期を迎えつつある野生の野ブドウが目につくことです。野ブドウは北海道から沖縄まで南北幅広く分布し、暑さ寒さに強いつる性落葉多年草です。六島Uターン直後から試行している葡萄改良品種の栽培は、台風・潮風で苦戦を強いられていますが、この野ブドウは六島にも古くから自生しており、強風や潮風にめちゃくちゃ強いのです。しかし、その果実を口にしても不味いためか、これまで誰も野ブドウを食用にしようとはしませんでした。
しかし、インターネットで検索してみると、野ブドウに関する情報が無数にあり、東北地方を中心に古くから薬用植物として利用され、野ブドウ酒のみならず根や葉も含めて糖尿病、肝臓病、関節痛、神経痛、リュウマチなどに効能ありと報告されています。
以上のとおり、故郷に自生し、薬草としての効能も優れているとなれば、これもまた自然の恵みとして利用しないままにしておくのはもったいないと判断し、野ブドウ酒造りにチャレンジすることにしたのです。
焼酎に漬け込んで半年ぐらいで飲めるそうですので、今回の初チャレンジ初ボトルは糖尿病初期症状が出ている女房殿に献上し、肝機能が若干弱い自分も野ブドウ酒をちびちび飲みながら、人体実験してみようと決断し実行することにしたのです。
既に試験的に野ブドウの挿し木繁殖をやってみて容易に発芽・発根することを確認してありますので、来年、人体実験を経て結果が良さそうであれば、インターネットでも報告されているように、六島でも野ブドウの小規模栽培をやってもいいなと考えています。そうすれば台風や潮風に弱い栽培品種のブドウ栽培よりはるかに容易に栽培でき、野ブドウ酒を健康ドリンクとしてちびちび飲んで、より長生きできるのではないかと考えています!
梅ちゃん、こと小金丸梅夫。
-----------------------------------------
最近、ほそぼそとですが、島に訪れて、島生活体験ツアーをするひとが続いているようです。
こちらは最近、島に来てくれた親子連れ。とのことです。
ゆっくりと、島づくりがすすむといいですね。