この度はこちらのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
今回、防水本革プロダクトを企画するにあたり一番気になるであろう部分のテストを行いました。
”革”自体は強力な防水です。しかし、どうしても制約が出てしまうのが縫い目。(ゴアテックス生地のように裏地にシームレスを張れないため)
そのため実際のほどをテストしてみました。なかなか面白い結果が。是非ご覧くださいませ。
【条件】
■プロダクト
下記、2種で行いました。
1)Yami ”waterproof” leather slim pants
2)”waterproof” leather fooded jacket
※写真はメンズですが本生産中で工場にサンプルがあるため、文面下で濡らしているのはレディースのフードJKTとなります。
■計測時間
時間が20分、40分、60分の20分刻み、計3回
■降水量
・500mlのペットボトルが6秒で満タンになる量=5L/分=300L/時
Wikiより
>降水量が1時間 1 mm となる水の量とは、1 m² の面積に 1 mm 、つまり 100 cm × 100 cm × 0.1 cm = 1000 cm³ = 1 L
→上記より当たるピンポイントの降水量は300ml/hと予測。
※通常警報が発令される雨量の1時間 20 - 40 mmで「大雨注意報」、40 - 60 mm で「大雨警報」となります。通常雨量をはるかに超え、現実には起こりえない雨量になりますが、これ以下だとチョロチョロしか出ないためこの雨量にて実行しました。
【Yami ”waterproof” leather slim pantsテスト結果】
さてそれでは早速。まずはレザーパンツから始めました。がっつりと太ももから濡らしてしまいます。
■20分経過
※こちらのサンプル、裏がスウェードとなっておりますが、本生産のお渡しする商品は裏地がつきます。
まだ浸透はありません。というわけでまだ濡らします。
■40分経過
まだ浸透しないです。引き続き濡らします。
■60分経過
結局、浸透しませんでした。
この場合は縫い目の方向が丁度浸透しない方向で”段になって”縫い付けてあると言うことも挙げられると思います。
実際はバイクに乗る体制は機種により様々ですのである程度結果にばらつきはあり、一時間も乗れば縫い目より水は少し侵入するでしょう。
しかしかなり秀逸なのではないでしょうか。
【”waterproof” leather fooded jacketテスト結果】
次にレザージャケット。一番縫い目が交差する方の部分を濡らします。
■20分経過
まだ、浸透はありません。
■40分経過
少し浸透しはじめました。
■60分経過
そこが少し拡大しました。
やはり縫い目が2方向から重なると水もある程度浸透してしまうようです。ただ一時間たっても、裏地が少し濡れる程度。
拭いたら表は
すぐ元どおり。内部も30分したら
元どおり。
なおライディング時、一番雨が当たる”正面”に関してはYKKの止水ジッパーを奥に装着しています。
こちらも一時間ぬらしてみました。
途中経過は端折りますが
一時間たっても浸透はありません。
300mlの降水量を当たった割には秀逸じゃないかなと感じています。
【実際のライディングとの相違点】
上記結果とライディングとの相違点は”水圧”が違います。降水量は今よりはるかに少なくなるとして、水圧が高くなると結果はどうなるのか。そのため、雨の日があり次第”実際の環境”に近い状況でテストを行おうと思っております。その際は、再度更新いたしますのでよろしくお願いいたします。
【しかしほとんどの場面では効果を発揮するのでは】
僕自身日常の中で、カッパを着て雨の日でも全く関係なくバイクに乗ってしまうのですが数時間も雨の中を突っ切る場面はそうありません。だいたい目的地は1時間以内。多分今まで数回しか無いような気はしています。
置かれる環境皆様々だとは思いますが、ほとんどのシュチュエーションでは”致命打”は回避できるはずです。是非日常の中でガンガン着てかっこよさをアピールしていただきたいプロダクト達。
参考にしてみてくださいませ。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
【「ハイエンドな完全防水レザーパンツ」の開発~日本製に日本人が付加価値を第3弾~】
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