GEAR MISSION|タフで無骨な【小型アウトドアファン】を開発します。

2022-07-19 10:00:00 活動報告一覧に戻る

#13 さて、どうするか

皆さまこんにちは~ 前回は性能確認の結果・・・ まさかの風が弱いことが分かり、構造の改善することになりました。 今回はこの改善についてです。

原因

どうやったら風を強くすることができるのか サンプル品と性能確認の結果を見ながら原因となっている部分を検討していきます。 性能確認の結果から格子状になった羽ガードのせいで、風がガードを超えた瞬間に 拡散して広範囲に広がっており、分散してしまっている事が分かりました。 これにより、羽の回転数などから風量は出ているはずなのに、少し離れると風を感じにくい という現象が起きていることが分かりました。 また、前後のガードを格子状にしたため、別途でモータを支持するためのフレームが必要になり、 加えて、配線などを通すフレームに幅が出たため抵抗が大きく音が出ていることがわかりました。

改善案!

簡単に風を強くする方法は、モータの回転数を上げることです。 しかし、動作音が大きくなるデメリットが生じます。 音は静かというわけではないので可能なら逆に小さくしたい。 風がまっすぐ流れ、抵抗が少なくなるように構造を検討します。 スケッチなどで、どのようにすれば風が拡散せずに収束していくかを考えます。 ガード自体は前後の2つに分かれているのですが、前だけでなく後ろの部分も含めて、 風が強く出る、かつ、静かになるように考えていきます。 格子状の時はただの棒状でしたが、風に推進力を与える事などを考えて、 飛行機の羽の形状はどうなっているか?なんて事なども調べたりして考えました。 考えた形状を3Dで起こし、そのデータを3Dプリンタで実際の大きさで出力します。 本当便利な世の中になりましたよね~。
▲2次サンプル品(元)と試作した部品たち
ガードは先ほど言っていた調べた飛行機などの翼の形状も参考にしながら、 放射状にしつつ、1枚あたりの羽の形状や角度のバリエーションをいくつか作成してみました。 後ろガードも放射状にしてその中でモータを支持できるようにして、加えて開口部をできる限り設けました。 ガードの1本1本もなるべく、風の抵抗が生まれないように工夫します。 3Dプリンタで完成した部品を2次サンプル品に組み込んで性能確認をしていきます。
あれれ~?と失敗に終わった部品
便利といいつつ、 3Dプリンターの出力も何回か失敗しました・・・(笑)

その結果!!

なんと、評価をする前から体感が全然違う! 風の強さがかなり上がったのが分かります。 羽ではなく、その周囲の部分がかなり影響を与えてることが判明しました。 実際に測定して・・・・・ いくつかの提案部品のうちの1番風がまっすぐ出るようになり、風を強くすることが出来たものを採用です。 また、さらなる性能改善のためベルマウスという空気の吸い込みなどを スムーズにさせるの部品を追加することになりました。 最終的に出来上がった形状はこちらです。
いかがでしょうか?まだ、荒い部分はありますが、 送風部の形状はサーキュレータっぽくなったかと思います。 構造を検討している当初、サーキュレータっぽくしてしまうと GEAR MISSIONのイメージやコンセプトとしては物足りないのではないかと危惧していました。 それでも、本体回りを金属にしたりデザイン性を更新していたおかげで、見劣りはしないなと思いました。 むしろ、密度が上がってしっかりとした“製品感”?“ガジェット感”?みたいなカッコよさが、 更に増して魅力UPしたと思ってます!! またそもそもの話ではありますが、カッコ良さなんかもとても大事なのですが、 それ以前にファンとしての性能をしっかり獲得していなければ、 製品として皆さまに満足して提供できるものではありません。 とにかく、まさかの事態で混乱していたGEAR MISSION FANチームですが、 検討を重ね2次サンプル品が抱えていた問題をクリアする事が出来ました! 実は活動報告では、サクサクっと進んでますが、 実際は「#10の助っ人現る」から今回の活動報告まで 実に約半年をほどを費やしております・・・。 ちょっと活動報告などがおろそかになってしまっていた時期は、 実はこれが理由です・・・・すいません。。。 それでは、今回はこの辺で! 皆さま引き続き応援の程、よろしくお願い致します!

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プロフィール

  • 株式会社トヨトミ


  • 70年の歴史がある老舗ストーブメーカーの「トヨトミ」です。 [“温かさを通じて広く社会に貢献する” を目標に、皆様の「暮らしのパートナー」として、トヨトミは歩み続けております。1952年(昭和27年2月)、初めて世に送り出した石油コンロ。これが株式会社トヨトミの礎なのです。世界各国のご家庭に文化の炎をともして半世紀。私どもは石油燃焼機器、家庭電気機器メーカーとして、常に業界をリードし数々のエポックを創り出してきました。そしてこれからも石油燃焼機器はもとより家庭電気機器についても、さらに喜ばれる製品づくりに力を注いでまいります。]
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