生地を愛し、開発するメンズによるメンズのためのラグジュアリーパーカー

2023-03-01 20:00:00 活動報告一覧に戻る

失敗しないトレーナー(裏毛)の選び方

裏毛とは?

本プロジェクトではフーディをリターン品として設定しております。 この商品には裏毛という生地を使用しています。 今回はその裏毛について少し語らせてください! 裏毛とは表は天竺編みで、裏はタオル生地のようなループ状に編んでいる生地です。 裏毛には表と裏をつないている中糸というものがあります。 裏がループになっているので生地に厚みがあり保温性が高いです。 さらにループ部分の表面積が大きいので吸水性が高く、あまり日本ではイメージがないですが、アメリカでは裏毛のスウェットがスポーツウェアだったりするほどです。

裏毛の種類

そんな裏毛ですが、大きく2種類に分けることができます。 裏面を起毛しているものとしていないもの。 俗にいう裏起毛というやつですね、裏起毛は吸水性は低くなる代わりに保温性が抜群に高くなります。 生地の厚みも裏起毛のほうがかさ高になり厚くなります。 裏起毛のほうが良いことが多そうですが、デメリットもあります。 毛玉ができやすい、起毛しなくても毛玉はできるのですが、起毛した裏毛はその何倍もできやすいです。 毛玉は本来洗いと乾燥と使用を繰り返すうちに摩擦によって表面に出てきた毛羽が絡まったものです。 起毛した裏毛は実質裏面が毛羽の状態ですので、後は絡まるだけというかなり毛玉ができやすい状態なのです。 なので長持ちさせるにはとにかく摩擦を減らすことが必須です。 それらを怠ると劣化が早く、気付いたらクタクタのペラペラの生地になってしまいます。 洗濯ネット入れるのめんどくさい!だったり乾燥機で一気に乾かしたい!という人は裏起毛はお勧めしません。
裏起毛の裏毛

おすすめの裏毛は?

私は起毛していない通常の裏毛のほうが好きです。 なぜかというと生地作りするとき裏起毛映えするものと起毛しないほうが良いものとで設計が分かれることが多いので、生地の顔が違ってきます。 裏起毛する裏毛はわざとすこし緩く編んで起毛のふくらみで生地全体の度目を合わせることが多いです。 度詰めの裏毛に裏起毛すると重たい印象の生地になってしまうことがあります。 そして生地に厚みがあるので製品にした時もシルエットが基本的に丸っぽくなることが多いです。 それに比べて通常の裏毛はハイゲージ(詰めて)編むということもできますし、裏糸使いをたくさんの選択肢から選べます。 無撚糸のふわふわの糸やモールの糸を選んでふくらみを持たせたり、きれいなコンパクトの糸を使用して美しい裏毛にすることもできます。 さらにマニアックなことをいうと裏毛には飛び数ということが設定でき飛び数によっては表の見え方も変わってきますし裏の見え方と詰まり方も変わってきます。 いろんな糸使いや設定ができるので、いろいろな表情を楽しめる起毛なしの裏毛が好きなんです!(完全に作り手側の意見ですね笑)
裏起毛なしの裏毛

まとめ

私の好みはさておき、裏毛の種類やそれぞれの特徴はご紹介できたかと思います。 私たちが作成した裏毛は起毛なしの2飛びの裏毛になります。 起毛している裏毛にも負けない様に裏のループが長くなるよう編み機を設定しており、厚みを出しています。 保温性や吸水性を持った裏毛にしています。 厚みがある裏毛なので少し重たいですが、良い原料をたくさん使用しているということです! 皆様にも重厚感のある裏毛を体感していただきたいです。 もし興味を持っていただけたら他の記事でも商品に関連したことを書いていくのでフォローしてチェックしていただけると嬉しいです。 ご質問などあればコメントかDMをいただければ嬉しいです!必ずお返事いたします。 ここまで閲覧いただきありがとうございました。

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