こんにちは。清水クルーズ祭り運営代表の小澤祥子です。
今回は清水クルーズ祭りについて、その背景や開催に込めた想いをお話しします。
夫の転勤で静岡へ——「せっかく住むなら、静岡の役に立ちたい」
私が静岡市に引っ越してきたのは2023年春。夫の仕事の関係で静岡市に来ました。正直、最初は“たまたま”住むことになっただけでした。
でも、静岡市に住んでみると海と山に囲まれた自然、あたたかくそして静岡のことが大好きな人たち、どこかのんびりとした空気感——住んでみるととても居心地がよくて、「せっかくなら、この静岡・清水の地に何か貢献したい」と思うようになりました。
AI時代に感じた、リアルの価値
2022年には子どもが生まれ、そこから生活がガラリと変わりました。同じ年の秋には生成AIの代表格ChatGPTが登場して、「AI時代が本格的に来るんだな」と感じたのもこの頃です。
デジタルで情報はどこでも手に入り、仕事の仕方もこれまでとは全く変わりました。
でもだからこそ、
人と人がリアルに関わること——実際に会って話したり、体験を共有したりすること——が、これからもっと大切になるんじゃないか
と思いました。
リアルでの出会いや経験には、やっぱり特別な価値がある。そう実感するようになったんです。
そんな背景から、人と人とがリアルにつながる空間やイベント創りに興味を持ちました。
清水港の可能性に気づいた“ドリプラ通い”
小さい子どもを連れて、清水港近くのエスパルスドリームプラザ(通称ドリプラ)に行くことが増えた中で、ふと港に停まる大きなクルーズ船が目に入りました。
最初は「あんなところにマンションがあるんだ〜」と思って近づいてみたら、実は船でした。
近づいてその大きさに圧倒され、「清水港ってこんなにすごいクルーズ船が来る場所なんだ」と驚きました。
さらに、港の船の目の前には芝生の広場もあって、お土産屋さんや文化体験のブースがぽつぽつ出ている。でもそれが、(当時は)1つのイベントとしてまとまっておらず、「ここ、もっと盛り上げられるかも?」と感じたのが、イベント企画のきっかけでした。
「まぜる」ことの力——観光客と市民が一緒に楽しむ場を
清水クルーズ祭りで私がやりたかったのは、「まぜる」ことです。
クルーズ船の乗客の皆さんに日本や静岡の文化を体験してもらい、同時に静岡市民にも「うちの街ってすごい!」と再発見してもらう。
観光客だけが楽しむ場ではなく、市民も一緒に楽しめる——そんな空間を目指しました。
この「まぜたい」という想いには、私の原体験があります。
私の地元の近くの公園では、毎年夏に盆踊りが開催されていました。そこは海外の方が多く住む地域で、盆踊りの時期になると、日本人も海外の方も関係なく、一緒に輪になって踊って、言葉の壁を超えて盛り上がっていたんです。
その光景がすごく印象に残っていて、「人って、文化や言葉が違っても一緒に楽しめるんだ」とその時に実感しました。
清水でも、同じような場を作ったらきっと成功する、そう思って“まぜる”まつりを企画しました。
おわりに——「まずは小さな点を打つことから」
清水港に停泊するクルーズ船は年々増えていて、そのたびに数千人もの外国人観光客が訪れます。
それはまさに、静岡をPRする絶好のチャンス。そして、巨大なクルーズ船——“動く超高層ビル”ともいえるその存在は、見る人すべてに驚きと感動を与えてくれます。
そんな場所で、「自分に何ができるだろう?」と考えた時、まだ“線”にはならないけれど、まずは“小さな点”を打ってみよう。そう思ったのが始まりでした。
同じく運営代表の星野や、静岡に来てから出会った仲間たちに相談しながら、少しずつカタチになっていったのが前回の「清水クルーズ祭り」です。
第1回の清水クルーズまつりは、週末×晴天という奇跡的なタイミングにも恵まれ、クルーズ船の乗客5,000人、静岡市民15,000人、合計2万人もの方にご来場いただきました。
清水港・日の出埠頭の歴史の中でも、過去最多の来場者数だったそうです。
この場を借りて、心から感謝申し上げます。
そして、これから——
清水クルーズ祭りを
静岡を代表する新しいインバウンド観光のコンテンツ
として、清水港の魅力がもっと多くの方に伝わるようにしていきたいと思っています。
クラウドファンディングにご支援をお願いします!
この祭りの次回開催のために、これからクラウドファンディングに挑戦していきます。
ぜひフォローをしてお待ちください。
清水クルーズ祭り実行委員会