こんにちは!DOUBLE O DESIGNBOOK の大内です。
本日は、プロジェクトメインページで詳しくご紹介できなかったアナザーポケット、正式名称「ANOTHER POCKET FOR PHOTOGRAPHER'S BAG」についてご紹介いたします。
ブラック
レッドキャメル
「ANOTHER POCKET FOR PHOTOGRAPHER'S BAG」
このプロダクトは、フォトグラファーズバッグの拡張アイテムとしてデザインしました。巾着タイプにもフラップタイプにも取り付けられる仕組みになっています。
メインルームにはカメラやレンズを収納したい。でも、他にも持ち歩きたい物があって、それをカメラスペースと一緒にしたくない――そんなニーズに応えるのが「アナザーポケット(以下:アナザー)」です。
今回、タイプBに付属するアナザーは、バッグ本体と同じステアハイドレザー(牛革)を0.8mmに薄くして仕立て、レザーと裏地の間には綿を挟んでいます。硬すぎない、柔らかなクッション性が中身をやさしく守ってくれます。とはいえ、スペアレンズをしっかり収納できるほどの保護力を持たせたわけではありません。狙ったのは、GRのように素早く取り出せるコンパクトカメラや、必需品のメガネやサングラスを入れておける場所です。少し浅めの設計で、フォトグラファーズバッグFを開けずとも気軽にアクセスできるのが大きなポイントです。
フィールドテストの際には、ハービーさんは日傘を入れて使っていました。外で使うと埃もつきますし、ケースをつけていてもカメラと一緒にメインルームへ入れるのは避けたいものです。私自身も、出かけるときにはメガネかサングラスをかけ、もう一方をケースに入れてメインムール(インナーボックス)にいれ持ち歩いていましたが、アナザーのおかげでケースが不要になり、そのままアナザーへ放り込んで出かけられるようになりました。
ブラック
レッドキャメル
内装はフォトグラファーズバッグFと同じく、ハービーさんのコンタクトシートをプリントした裏地を使っています。開口部は大きくないので内装全体を見渡せるわけではありませんが、本体と同じ生地で仕立ててあるのはとても気持ちの良い仕様です(その分、少し価格が上がってしまったことについてのお叱りはお受けいたします…)。
高さは16.5cmで、手のひらから指先が底に届くくらいのサイズ。ボトルを入れるとすれば350〜400mlがちょうどよく収まります。500mlボトルも試しましたが、重さでバッグが傾いてしまうためおすすめしません。ただ、夏場はやっぱり500mlくらいは持ち歩きたいもの。そんなときは少し飲んでから収納していただくのを強くおすすめします。
GRクラスのコンデジやメガネなら、容量・重さともに問題なく使っていただけるサイズ感です。
アナザーポケットのディテール
開口を一本の紐で締め切るスタイルになります。最初は少し硬いかもしれませんが、レザーの繊維がほぐれる様に使い続ける中で柔らかく変化していきます。
アジャスターで使っているコードストッパーは目立たない小さいパーツですが、実はこのアナザーの為に別注製作したものになります。素材は真鍮製で、パーツは無垢材から削り出し、銅メッキ→ニッケルメッキ→マットブラック塗装の3段階で加工を施してあります。お値段はフォトグラファーズバッグの金具級に高額です。アナザーはフォトフラファーズバッグの拡張アイテムですが、付属の域には留まらず、個体としても魅力のあるプロダクトを目指しています。ちなみにアナザーのハトメやスクエアカンなどの金具は全て真鍮製になっています。
小さいコードストッパーほど精度や質感には拘りたい性分です
側面についているデカパッチはプロダクト情報を記載しています。そしてこれは飾りではないことをお伝えしておきます
背面。バッグにつける為の機構は、もちろんDodesignbookオリジナルです
2点とめでフォトグラファーズバッグに装着する
GRクラスのコンデジや、時にはボトルを収納するため、アナザーポケットはバッグにしっかりと固定されている必要があります。その対策として、2点留めの方式を採用しています。
①バッグ本体のベルトに、大きな面ファスナーでしっかり固定
②ショルダーベルトの金具下に巻きつけて補強
①②の組み合わせにより、バッグに安定して装着できます。
装着方法の詳細については、手順を図解したほうがいい為、「アナザーポケットについて詳しく!その②」でさらにご紹介いたします。
ドローコードのあまり紐、そしてネーム部のおおきな役割
アナザーポケットの手紐は弾性があるため、真下に垂れ下がらず直立気味になります。フィールドテストの際、この特徴が使用時の煩わしさにつながるのではと懸念していました。そこで、余った手紐をすっきりと留められるよう、ネーム部分に収納できる仕様にしました。もちろん外に出したままでも構いませんが、紐がぶらつかないのは意外と快適です。
ちなみに、巾着タイプのフォトグラファーズバッグの手紐がぶらぶらするのは「キャラクター性」としてあえて許容しています。(「いやいや、それは違うだろう」というお叱りは覚悟のうえです…)。何事もほどよい塩梅、ということでご容赦ください。
すっきりとした見た目になります。このスッキリさけっこう気に入ってます
「アナザーポケット」製品仕様
「ANOTHER POCKET FOR PHOTOGRAPHER'S BAG」製品情報
◯サイズ:H160×W70×D70mm
◯重量:75g
◯素材:
バッグ本体:ソフトカウハイドレザー(日本製)
付属:ナイロン40%ポリエステル60%混紡生地(日本製)
金具:真鍮/コードストッパー無垢材削出、真鍮/スクエアカン真鍮棒曲線(日本製)
本体裏地:ナイロン100%/ビスコテックス加工(日本製)
テープ:ナイロン100%(日本製)
面ファスナーAB:ナイロン100%(日本製)
紐:ナイロン・天然ゴム(日本製)
ハービーさんスペシャルカラー「アナザーポケット」
ハービーさんスペシャルカラーのフォトグラファーズバッグには、『レザータイプ』と『コンタクトプリント生地タイプ』、2種類の専用「アナザーポケット」が付属します。
「シックになりがちなカメラバッグには、ちょっとしたアクセントがあってもいいよね」というハービーさんの提案から、スペシャルカラーでは遊び心を取り入れました。
ハービーさんスペシャルカラー『レザータイプ』ブラック×スカイブルー
『レザータイプ』は、コードエンドのレザーとナイロンテープをスカイブルーに変更し、スペシャルカラーの世界観と合わせています。内装にはコンタクトシート生地を使用しました。
ハービーさんスペシャルカラー『コンタクトプリント生地タイプ』
『コンタクトプリント生地タイプ』は、裏地を表使いできるよう綿を貼ってボリュームを持たせ、同じくコードエンドのレザーとナイロンテープをスカイブルーに変更しています。裁断される部分によって仕上がりが異なるため、シックなモノクロ写真柄になるか、メッセージやコラージュ入りの賑やかな柄になるかは、届いてからのお楽しみです。
プロトタイプでは2つ作り、ハービーさんに一つ選んでもらいました。さてハービーさんが選んだのは右か左どちらでしょうか?笑
どんな裁断パーツで仕上がるかはお楽しみ!
巾着フォトグラファーズバッグをお持ちの方に!特別仕様アナザーポケットホースレザーVer.
アナザーポケットホースレザーVer.は、近日プロバー品としてもオンラインストアで発売予定がありますが、クラファン支援商品の裏地はフォトグラファーズバッグFの裏地で作られた、このプロジェクトでしか購入できない仕様になっています。
ホースレザーは、シープ(羊革)のようなしなやかさと、ステア(牛革)のしっかりさを併せ持ちます。外観だとタイプBのアナザーとそれほど変わりなくみえますが、巾着のフォトグラファーズバッグには、同革のものが相性が抜群と思います。
ぜひフォトグラファーズバッグをお持ちの方はアナザー付きの使用感も試していただきたいです。またすでにご支援いただいた皆様は必ずご期待にお応えすることを約束いたします。ぜひお楽しみに!
特別仕様アナザーポケットホースレザーVer.
フォトグラファーズバッグに特別仕様アナザーポケットホースレザーVer.をセットアップ
理想のカメラバッグの旅はまだまだ続きます
アナザーは、前作のフォトグラファーズバッグを制作した時点ですでに構想していたアイテムです。フォトグラファーズバッグシリーズは、一つの理想形のカメラバッグであると仮説立てていますが「帯に短し襷に長し」という言葉の通り、誰もが「こうだったら良かったのに」と思う部分を持ち合わせていると感じています。そうした不足を補う存在として、このたびアナザーが仲間に加わりました。
フォトグラファーズバッグを発表してから3年。拡張アイテムとしては今回のアナザーが第一弾になります。今後も利便性を高める新しいセットアップアイテムを開発していく予定です。フォトグラファーズバッグのロードマップはまだまだ続きますので、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
やりたい放題に、Stay Punkの精神で突き進む所存です♧
引き続き本プロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします!
DOUBLE O DESIGNBOOK
大内 英和