こんにちは!DOUBLE O DESIGNBOOK の大内です。
プロジェクトページでは限られた情報にて、フォトグラファーズバッグFを紹介させていたいておりましたが、活動報告では見やすくご紹介させていただきます。
まずはサイズ感について。
前作のフォトグラファーズバッグは、ハービーさんがお使いの「ライカ M10-P+ノクティルックス 50mm F1.0」が無理なく収まるサイズを基本設計としていました。
それに対して今作のフォトグラファーズバッグFは、「ライカ M10-P+ノクティルックス 50mm F1.0」に加えて、さらにレンズ1本分のスペースを確保できるサイズ感になっています。
「フォトグラファーズバッグ」サイズ
◯ H275×W215×D135mm(口元をオープンにした状態で計測)
「フォトグラファーズバッグF」サイズ
◯ H225×W265×D145mm(フラップをクローズした状態で計測)
なお、この2タイプはまったく異なるスタイルのバッグであるため、サイズ表記を統一することができませんでした。写真で「オープン」と「クローズ」のそれぞれの状態をご確認いただければと思います。
前作フォトグラファーズバッグとフォトグラファーズバッグFの対比写真
口元をオープンした時のサイズ感
「フォトグラファーズバッグF」と「フォトグラファーズバッグF」+「アナザーポケット」
フォトグラファーズバッグFは下記の2種類のタイプを展開いたします。
①「フォトグラファーズバッグF」
②「フォトグラファーズバッグF」+「アナザーポケット」
それぞれの違いは、「アナザーポケット」の有無のみ。本体のバッグの仕様に違いはありません。「アナザーポケット」は、ほんの少しクッション性を持たせているので、サブ機のコンパクトデジカメや、メガネやサングラスなどの置き場に最適です。
柔らかさと確りさを作り出す為に選ばれた2種類の革
身に馴染むようなしなやかさを持ちながらも、しっかりとしたバッグであること。それがフォトグラファーズバッグFの目指したかたちです。
その理想の質感を実現するために、2種類のステアレザー(牛革)を組み合わせています。バッグ本体とベルトの表面にはソフトでありながらしっかりとした繊維質のカウハイドレザーを、ベルトの裏面にはじっくりと鞣されたベジタブルカウハイドレザーを採用し、それぞれの素材の特性をコンビネーションしています。この2つの革は天然の肌キメが感じられる染料素上げと言われるオーセンティックリアルレザーで、顔料で表面を覆った“化粧をしたレザー”とは対照的な、いわば“すっぴんのレザー”とも言える風合いを持っています。
「フォトグラファーズバッグF」ブラックレザー×シルバーブラス
「フォトグラファーズバッグF」
「フォトグラファーズバッグF」+「アナザーポケット」
金具は、艶消し銀色塗装(マットシルバーブラス)
マットシルバーブラスとは、シルバー塗装後に研磨石で艶消し加工した真鍮金具のこと。フォトグラファーの装いに華美な印象を加えないよう目立ちにくい色質感に仕上げられています。塗装膜は強く簡単に削れることはありませんが、経年と共に下地の真鍮金具が見えてくることがあります。ライカM型やヴィンテージカメラのシルバークロームのオマージュとして別注で製作しています。
金具:真鍮/鋳物美錠、鋳物角形状金具、無垢材削出ギボシ
マットシルバーブラスは、シルバーボディのカメラとの相性はもちろん抜群ですが、カメラバッグをファッションの一部としてコーディネートする際の、ネックレス、腕時計、靴のハトメなど、シルバー系の金具との親和性を意識してデザインしています。
特に、ニッケルメタル・ステンレス・スターリングシルバー・プラチナといった装飾品を好んで身につける方におすすめの配色です。
「フォトグラファーズバッグF」ブラックレザー×ブラックブラス
「フォトグラファーズバッグF」
「フォトグラファーズバッグF」+「アナザーポケット」
金具は軍用黒塗装(ブラックブラス)
ブラックブラスとはマットブラック塗装した真鍮金具のこと。目立ちにくい色質感から主に軍用の金属塗装として使われています。経年と共にブラックペイントカメラの様に下地の真鍮金具が見えてくることから ビンテージライカカメラのオマージュとして別注で製作しています。
金具:真鍮/鋳物美錠、鋳物角形状金具、無垢材削出ギボシ
ブラックブラスは、下記の写真でモデルさんが持っているブラックペイントのカメラや、ブラッククローム、特色のグレートーン系のリミテッドカメラなどとの相性が抜群です。バッグ全体がほぼ黒く塗りつぶされた外観になる為、スナップシューターとして街に紛れていくイメージをお持ちの方におすすめしたいモデルです。
ブラックレザーのバッグ内装について
ブラックレザーは、マットシルバーとマットブラックの2種の金具違いをラインナップしています。
内装作りについては同様で、見付け、内装ポケットの口元はブラックのレザーが配されています。
内装には前後にそれぞれスリットポケットを備えます。
ブラックレザーのバッグ背面写真
マットシルバーとマットブラックについては、背面は同様の仕様
「フォトグラファーズバッグF」レッドキャメル×素地研磨ブラス
「フォトグラファーズバッグF」
「フォトグラファーズバッグF」+「アナザーポケット」
金具は真鍮素地研磨加工(プレミアムブラス)
プレミアムブラスは、フェルトに研磨剤をつけて磨き上げることで、表面をなめらかにし、独特の光沢を生み出した真鍮です。
バッグの金具としては贅沢な仕上げなので、これまでのキャリアの中で特別な企画の時にしか使ったことはありません。
普通の真鍮が持つ落ち着いた鈍い輝きも魅力的ですが、このプレミアムブラスは一段と存在感があります。
レッドキャメルレザーを調色したときに、「これまでにない組み合わせにしたい」と思い、この加工を合わせました。
写真だと金メッキのように見えるかもしれませんが、まったく別物。
少し違った表情を見せるプレミアムブラスを、ぜひ手に取ってみてください。
金具:真鍮/鋳物美錠、鋳物角形状金具、無垢材削出ギボシ
レッドキャメルレザーのバッグ内装について
レッドキャメルレザーは、見付け、内装ポケットの口元はレッドキャメルのレザーが配されています。
内装には前後にそれぞれスリットポケットを備えます。
バッグ背面写真
カメラバッグにカラーの選択肢を
フォトグラファーズバッグFでは、今回はブラックに加えてレッドキャメルをセカンドカラーとして制作しました。キャメルを言われるカラーよりも少し赤みを強くしたカラーは、ナチュラルな色味が好きな方に是非とも合わせてもらいたいと思っています。黒白グレーのお洋服はもちろん、ベーシックなブルー、ネイビー系にも馴染みが良いです。
ブラックレザーは定番として扱っていきますが、金具との組み合わせによっても印象は大きく変わります。カメラに合わせたい、アウターや靴にも合わせたいなど、人それぞれの思いに寄り添えるようなバリエーションを少しずつ実現していきたいと思います。
そのためにも、デザインスタジオのサービスを整え、皆さまの要望を叶えられるものづくりを少しづつ実現できればと思っています。
引き続き本プロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします!
DOUBLE O DESIGNBOOK
大内 英和