こんにちは!古屋です!
事実、この数字を把握するだけで、
今まで自分がやってきたことを全否定されている気分になる。
そして、見ているつもりが見ていなかたっことに気づく。
そんな目からウロコの「限界利益」とは何ぞや?というお話です。
限界利益という言葉を聞いたことがあるだろうか?
「利益の限界点」という解釈はある意味正しい。
その商品が持つ利益の限界点。
直訳するとこんな感じ。
特に変動費の比率の高いネット通販では定番の利益方程式。
これを知っていると知らないとでは雲泥の差が出てしまうですよ。
まずは、あなたも今販売している商品の
限界利益額と限界利益率を出してみていただきたいのです。
もし、仕入れ販売を行っていて、限界利益率が25%以下だったら
あなたのビジネスの損益分岐点はかなり高い場所にあると想像できちゃう。
その分売り上げが勝手にジャブジャブと降り注ぐような状態であれば
心配はいらない。その調子でがんばっていただいた方が良いかもしれない。
ただし、「今月きっついなぁ~~」という場合には
早急に販売価格の引き上げを行ったほうが無難です。
(値上げ後の販売方法に関してはマーケティング分野となるため、
今回のポストでは割愛させていただきます。)
では早速ですが、
限界利益の出し方行きまーす!
※楽天市場にご出店の方向けに書きますね。特殊なんで。
販売価格-仕入れ価格-送料-箱代-販売価格の8.5%
1.販売価格は税込で。そしてお客さんに送料をもらっている場合には、送料を含めた金額で。
2.仕入れ価格も税込で
3.送料も税込計算で
4.箱代も税込で
5.楽天のカード決済手数料やアフィリの1%も含めると大体8.5%になります。
では、実際に数字で追いますね。
5000円税込送料込商品を販売した場合の限界利益額
5000円-2300円-756円-100円-425円
=1419円
※これが限界利益額
1つ販売してチャリンとお店に入金されて残るキャッシュだと思ってください。
では、次に限界利益率の計算
限界利益額÷販売価格
上で計算した5000円の商品の場合には
1419円÷5000円=0.2838
限界利益率は28.38%
ってことになります。
では、ついでに、今月黒字になるかどうかを測るには
こんな計算でなんとなく把握しやすいので、ご参考に。
固定費が200万円の場合。
※固定費には人件費や広告費、家賃や電話、光熱費など含まれます。
では、上の5000円の商品が何個売れたら、売り上げがいくらなら
損益分岐点を超えられるのかを計算しますね!
200万円÷限界利益額1419円=1409.4432個
さっきの商品を1410個販売で何とか黒字。
売上額がいくら必要かの計算はこんな感じ
1410個×5000円=7,050,000円
705万でトントン。
じゃぁ、仮に頑張って800万まで伸ばすことができたら
いくらの黒字なのだろうか。
シミュレーション!!
売上額800万円×限界利益率28.38%-固定費200万円
=27万円の黒字
お~~。800万円の売り上げでもギリギリですね。
広告買ったら飛んじゃいそうです。
限界利益と粗利って似て非なるものなので
こういう計算ができると、ものすごく見えてきます!
で、商品ごとに限界利益がコロコロ変わると思うので
商品ごとに限界利益出して一覧表を作ったり、
毎日の売り上げから限界利益を算出し、固定費に対して
今いくらくらいの地点まで限界利益が達しているのかとか
しっかり計算ができると、アカなのかクロなのか、
デイリーでしっかり把握して目標を見誤ることがありません。
もちろん!!
よっしゃ!売り上げあげよう!ってことで広告をかけた場合には
広告費を固定費に乗せることもお忘れなく!!
30万の広告費をかけた場合、限界利益率28%だったら
100万売っても赤字ですから、気を付けてくださいね!
30万の広告で100万売れた時代ってありましたよね。
今は正直無理ですけど。。。
ちなみに、限界利益率28%の商品でポイント10倍やった時には
限界利益率が9%ダウンして、19%になっちゃいます。
イコール100万円の売り上げに対して利益が19万しか出ない状態です。
それで固定費の200万を払っていこうと考えると、1000万円の売り上げでも
足りなくなっちゃうわけです。
損益分岐点が705万だったのに、いきなり1000万オーバー。
こんな計算も限界利益計算ができると素早くわかるようになります!
是非、限界利益の計算を生かしてみてくださいね!
そして、お買いものマラソンやスーパーセール、そして自社イベントに
お役立て頂ければと思います!