シアトル公演、おかげさまで大盛況をいただきました。
無事に日本に戻って来ました。
みなさまの応援・支援のおかげで日本の文化、伝統芸能、そしてオカリナの音色をアメリカに届けることができました。
本当にありがとうございました。
報告が遅くなりましたが、シアトル公演のご報告をさせていただきたいと思います。
成田空港にてオカリナ奏者・みるとさんと合流し、ソウルで乗り換えののちシアトルに到着。
(みるとさんと一緒に演奏する古木さんは後ほどシアトルで合流)
9日はシアトルの日系の方がたくさんいらっしゃるデイケアセンターにて上演。
半数の入居者さんは日本語がわかるようで、日本語も飛び交ってました。
パフォーマンスは全体で45分だったので、コラボ演目はせず、神木は英語落語「MOMOTARO」を上演し、みるとさんはオリジナル曲や、アメージンググレースを含む3曲を演奏。
手拍子も拍手もたくさんいただき、みなさんに楽しんでいただけたかと思います。
落語に関しては日本語のも聴きたかったと言ってくださった方もいらっしゃり、日本語エンタメがなかなか少ないなか、落語というスタイルを楽しんでいただけたかと思います。
10日、いよいよアメリカ本公演。
パーティー形式での開催だったため、開場してからはお客さん通しで飲みながら食べながらの交流が始まりました。
30分ほど交流を楽しんでいただいたのち、前説ののち、神木のソロアクト「MOMOTARO」がスタート。
シアトルはこの時期21時くらいになってもまだ少し明るいようで。開演は19時でしたが、まだまだ明るかった。
まずは「舞-MOMOTARO-」を上演。
音楽も振付も、桃太郎VS鬼をイメージしたものになっており、衣装も着物とスーツを組み合わせた斬新なデザインでしたので、冒頭から「和」を楽しんでいただけたと思います。
途中で般若面への早替えがありましたが、その辺も楽しんでいただけたようです。
次に「朗読-MOMOTARO-」を上演。
1885年に英語に翻訳された英語版桃太郎です。
こちらはみるとさんのオカリナと、古木さんのピアノとのコラボ演目。
前奏、後奏、BGMとして入っていただきました。
耳だけでは伝わない部分があるかと思い、プロジェクターで紙芝居的にイラストを映し出しました。
シアトルはこの時期21時くらいにならないと暗くならないため、効果的ではない部分が少しありましたが、日本の童話「桃太郎」の世界、あらすじがよく伝わったと思います。
次に、「プレゼンテーション-Dog, Monkey and pheasant on Yin and Yang principles-」を上演。
なぜ桃太郎のお供が犬と猿と雉だったのかを、陰陽五行や十二支を使って説明しました。
江戸時代までは日本人は十二支を使って時間や方角を表現していたということや、なぜ日本の鬼があんな格好をしているのかなどを十二支を使って説明すると、非常に反応が良く「本当か?」という質問まで飛び出しました。
終わってからも干支の話で盛り上がったり、興味津々でした。
十二支はアメリカにはあまり伝わっていないようで、その概念自体も伝えることができてよかったと思っています。
最後は「英語落語-MOMOTARO-」を上演。
話は非常に簡単で、昔は子供は親の言うことをよく聞いたので、寝かしつけるときに桃太郎などの童話を読み聞かせるとすぐ寝たが、今は子供が生意気になって来て簡単には寝かしつけられなくなった。
昔々といえば「いつ?」と聞いてくるし、あるところと言えば「どこ?」と聞いてくる。
挙げ句の果てには「なぜおじいさんとおばあさんなのか、きびだんごの意味、鬼ヶ島の意味などを説明し始め、それを聞いていたお父さんが寝てしまう、という話。
18分ほどの落語だったので、英語の力量的に伝わりにくいところもあったとは思いますが、桃太郎を通した落語の文化をしっかりと伝えることができたと思っています。
終わってから感想を聞いてみたところが、一番多かったのは「あれだけ覚えるのがすごい」でしたが(笑)「あなたが私の落語デビューよ」や「生で見たのは初めて」という声もいただきました。
英語落語もしっかりとアメリカに届けることができたと思います。
もちろん、シアトルの一部の方にしか伝えられていませんから、アメリカ公演をやった!と言っても大したことはないのですが、第一歩を出すことができて本当に光栄な時間でした。
本当に貴重な時間をいただきました。
本当に本当にありがとうございました。
ソロアクトから10分ほどの休憩ののち、みるとさんによるパフォーマンスが始まりました。
こちらは、次の記事で報告させてください。