はじめまして。
愛知県瀬戸市でゲストハウスを開こうとしている南 慎太郎です。
僕は瀬戸市出身で、北海道の大学を卒業した昨年3月に、瀬戸市にUターンしてきました。
今年7月、“せともの”の魅力を万博などで世界へ発信した、明治時代の陶芸家・川本桝吉さんが暮らしていた、
築約140年の邸宅をリノベーションし、情報発信型ゲストハウス「ますきち」を開きたいと、ただいま準備を進めています。
「ますきち」では地域ラジオやウェブサイトで情報を発信し、訪れていただいたお客様にリアルにお伝えしたり、時には案内もする。そんなゲストハウスにしたいと思っています!
館内には2007年から超地域密着型ラジオ「ラジオサンキュー」の本社があり、一角につくられたスタジオでは陶芸家さんやアーティストの方など、さまざまな人をゲストに収録が行われています。僕が司会を務める、若手のツクリテさんを紹介する番組を持たせていただき、今後は宿の番組をつくり、お客さんに登場していただきたい!という野望も持っています。
また、東京や神奈川で10年以上出版に携わっていたライターさんが立ち上げる、瀬戸市の日常のおもしろさを伝える地元メディア『ほやほや』編集部が入ることも決まっています。
場所は尾張瀬戸駅から徒歩8分とアクセスもよく、昔ながらのレトロな佇まいが魅力の「せと銀座商店街」もすぐ近くです。
「瀬戸でゆっくりと滞在したい」「瀬戸らしい建物で宿泊したい」そんな方にぜひ泊まっていただきたいです。
宿泊だけではなく、地元の人や観光客の方が気軽に遊びに来て、お茶をしたり、パソコンで作業をしたり、気軽に立ち寄っていただけるようなコミュニティスペースもつくりたいなと思っています。
瀬戸市は日本六古窯のひとつにも数えられ、1000年以上も途絶えることもなく、やきものをつくり続けています。この驚異的な歴史の長さは、世界的にみても貴重だそうです。今でも、純白で強度耐火度に優れた、日本一とも言われる良質な陶土を採取することができます。今も、脈々とその伝統を受け継ぐ職人さんたちが町に多く、その技術の高さは、「作れないものはない」と言われるほどです。
また、ここ数年、町ぐるみで空き家対策が行われ、窯のある古民家や長屋に陶芸家さんたちがシェアして制作活動をしたり、空き物件をリノベーションしてアーティストさんたちが20名近くでシェアしているアトリエも誕生しています。陶芸家さんとガラス作家さんが制作の場として利用できる「新世紀工芸館」などもあり、若手の「ツクリテ」さんたちが、地元商店街を会場にアートイベントを開催したり、新旧の人々が入り混じり、新しい動きも感じられます。
ところが!
瀬戸市は知名度はあっても、情報発信があまり上手ではない町です。今もそうですが、当時、インターネットで検索をしても、とにかく情報が探しにくいです。でも、駅近くの「せと銀座商店街」や「せと末広商店街」には、時がとまったようなレトロな商店がそのまま残っているし、こだわりの強いちょっとアクのある店主が多く、話がとてもおもしろいです。
僕が瀬戸市でゲストハウスをつくろうと思った経緯について、お話しさせてください。
僕は旅好きで、北海道で過ごした大学時代にはお金と時間ができると、日本や海外の旅に出てしました。
その中で、印象に残っているのが、熊本県阿蘇のゲストハウス「阿蘇び心」さんに宿泊した時のことです。スタッフの方が「あそこのランチおいしいよ」とか、「ああいうお店は阿蘇の町にしかないから」と誇らしげだったんです。
実際にその場所を訪れてみると、観光地化されていない、町の人が好きな日常を体験できてすごくわくわくしました。観光地をめぐるのではなく、町独自の伝統やそれによって生まれる日常を楽しむ。こういう旅の仕方があることに気づいたんです。
瀬戸市でも、こんなスタイルの旅を提案するゲストハウスを開いたら、おもしろいかもしれない。そこで、在学中に北海道から瀬戸市役所の空き家担当者さんに電話して、ゲストハウスとして使えそうな空き家がないか質問してみたところ、なんと北海道出身の方で、大学が同じで意気投合。
「次に瀬戸に帰省する時に、事業計画書つくって持ってきてよ!」と言われ、ありえない展開に驚きつつ、生まれて初めての事業計画書を作成して、大学4年の夏休みに持参して瀬戸へ戻ったのです。
帰省すると、市役所の方が短期間のうちに地域で活躍するみなさんに、次々と縁をつないでくださいました。
今回のクラウドファンディングのリターンでご協力くださっている、瀬戸市で250年続く「瀬戸本業窯」の八代目水野半次郎後継の雄介さんや、進行中のゲストハウスのリノベーションで全面的にアドバイスをいただいている、みんなが集まる場づくりの物件に特化した大工の六鹿崇文さん、そして、ゲストハウスの大家さんも、この時にご紹介していただいたのです。
大家さんは、もともと地域に貢献したいという想いで、2007年から建物の一角を地域ラジオ局「ラジオサンキュー」の本社として利用していたこともあり、僕が「たくさんの人に瀬戸のことを知ってほしいので、ゲストハウスとして使わせてください!」と想いを伝えると、快く貸していだけることになり、自分でも信じられないほどトントン拍子で物事が進みました。
ここからは、建物についてご紹介したいと思います。今回、ゲストハウスになるのは、幕末から明治時代に活躍した陶芸家・川本桝吉さんの元邸宅です。
桝吉さんは、明治6(1873)年、日本が初めて国を挙げて参加したウィーンの万国博覧会に出品し、以後、ヨーロッパでの万博に参加し、瀬戸の陶磁器を世界に広めました。また、日本で初めて茶碗に持ち手をつけ、コーヒーカップの製造に成功するなど、現在の日本の暮らしにも大きな影響を与えています。
桝吉さんは明治時代の初めから戦後まで、代々名前を襲名しながら、三代にわたり、弟子とともに暮らし、ご近所の方には「桝吉さんの家」として、親しまれてきました。
とはいえ、敷地内はラジオ局として使用していた場所以外は、30年以上にわたり、ほぼ空き家状態でした。
建物内に一歩足を踏み入れると、とにかく物だらけで、物を捨てる作業から始まりました。はじめの一年間は、学生時代ラグビー部で培った、力と体力でひたすら、大きなタンスや古い布団、謎の人形などをコツコツと捨て、体を動かしてきました。
また、Facebookで呼びかけてワークショップを開いたり、知人に手伝ってもらいながら、なんとか進めてきました。
しかし、自分でやるにも限度があります。一定期間、時間をかけてプロにお任せする必要がある大工仕事があり、木材の購入などにも、どうしてもお金がかかってしまうのです。
瀬戸市でゲストハウスを開くことを決めてから、大学生の時に約100万円を貯金しました。
銀行からは150万円の借り入れをする予定です。しかし建物の老朽化は激しく、床や壁の補修、電気工事などで自己資金と借入金を合わせた250万円をかけても、あっという間に使い切ってしまいそうです。そこで、クラウドファンディングを使って、みなさんに100万円の資金をご協力していただく、決断いたしました。
建物は、明治7年に建てられたと推測される、木造2階建ての寄棟造りです。その1階離れにドミトリーを、母屋部分に個室を作る予定です。今回の支援金は、その改修費用にあてさせていただきます。
※敷地面積が878㎡と広大なため、旅館業を取得するには、本格的な大改装が必要となり、費用の面でも桁違いのコストがかかるため、とても250万円ではおさまりません。また、今の古いままの趣きを大きく変えなくてはならないため、180日まで宿泊可能な民泊という形で運営する予定です。(2018年6月15日の民泊法改正により、この形での営業が可能となります)
・材料費、工賃……約90万円
・クラウドファンディング手数料……約10万円
瀬戸市のツクリテの器を使える「キッチンスペース」瀬戸市の陶芸家さんやガラス作家さんの器をご自由にお使いいただけます。今回、リターンのひとつ「瀬戸本業窯」さんの器も用意しています。徒歩圏内で行くことができる商店街には、お肉屋さんや八百屋さんもあります。
「せともの」の器に料理を盛り付けて、食事を楽しんでください。
◎Wifi利用可!宿泊者も瀬戸市の人も無料で使える「コミュニティスペース」宿泊者だけでなく、町を訪れた観光客、地元の方も自由に出入りできます。
住んでいる地域も職業も異なる人たちが集まって、新しい出会いが生まれる空間にします!
Wifi利用も可能なので、パソコン作業もしていただけます。玄関でお気軽にお声かけください。
◎イベントから飲み会まで、気軽に使える貸しスペース16畳の和室の大広間を予約制の貸しスペースにします。プロジェクターにスクリーン、JAZZ用の「JBL」やクラシック用の「TANNOY」とどちらも名器と呼ばれるスピーカーがあるので、音楽や映像イベント開催にはもってこいの空間です。また、飲み会や集会のための場所としてもご利用可能です。
◎瀬戸の日常を楽しむ観光をお手伝いします!宿に来ていただいたら、どんな場所に興味があるかお聞きして、地元の人が通うディープな喫茶店や居酒屋、路地にある窯垣の風景が見られる場所などをお伝えします。ご希望の場合は、一緒に町歩きも可能です!また、市内には陶芸体験や吹きガラス体験ができる場所が多数あるので、前もって予約受付もできるように考えています。
<料金設定>ドミトリー(相部屋)……3,500円〜
個室(最大4人)……考え中
コミュニティスペース……1年間は無料の予定
貸しスペース……1時間1,500円~
を予定しています。
僕は、旅や暮らしのおもしろさは人と人の間で生まれると思っています。
全国の方と瀬戸市の方が交わる場になったらいいなと思っています。
都市化も、観光地化もされず「廃れた」と言われた瀬戸市は、今確実におもしろい方向へと変貌を遂げている時期です。
これから町が動いていく瞬間に、携わってみませんか?
みなさまにお力添えいただけたら、必ずその後押しになるはずです。
ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします!!!
■特定商取引法に基づく表記
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目標は ¥1,000,000 に設定されています。
プロジェクトは 2018/06/24 に達成し、2018/07/05に募集を終了しました。
「ますきち」に名前をきざむ! [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 69
ドミトリー宿泊券1枚 [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 24
ドミトリー宿泊券2枚 [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 15
イベントスペース三時間利用券 [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 9
【7/21(土)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(10人限定)宿泊券付き [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 2 | 数量限定あと 8
【8/5(日)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(10人限定)宿泊券付き [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 10
【8/26(日)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(10人限定)宿泊券付き [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 10
【9/1(土)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(10人限定)宿泊券付き [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 5 | 数量限定あと 5
個室宿泊券(4名まで宿泊可能) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 5
ゲストハウス一日貸し切り券(宿泊12名まで) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 10
瀬戸で何でもお手伝いコース(ますきち一日貸し切り券付き) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1 | 数量限定あと 2
【7/21(土)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(5人限定) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 1 | 数量限定あと 4
【8/5(日)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(5人限定) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 5
【8/26(日)】窯垣の小径を散策&ろくろ体験(5人限定) [税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 5
瀬戸のガラス作家・田仲哲也の花びん [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 30 | 数量限定あと 0
瀬戸の無農薬野菜・ハチミツ盛り合わせ [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 20 | 数量限定あと 0
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