炎の揺らぎと香りが、あなたを「15分瞑想」の入り口へと誘う。手を添えて灯るランタン【Re:ful】
Re:fulの生い立ち「後編」 -気持ちを切り替える-
こんにちは。Re:fulプロジェクトの藤川です。
今回は以前お伝えした「Re:fulの生い立ち」の後編です。
【前回までのあらすじ】
”Re:ful”の前身 は ”new-min” という名前の睡眠導入マシンだった!
仮説と検証 -インタビュー決行-
さて、「眠りにいざなう炎 ”new-min” 」
いざコンセプトを立ててみたものの、本当にこれが正しいのかどうか……。
この手の検証は、正直に言うとこれまでうやむやになることが多かった難関です。
でも、それじゃダメだよね、ということで。
"new-min" を使ってほしい!と思うような方々に「眠りをいざなう炎」という
コンセプトについて、インタビューを決行しました。

当時Re:fulを使ってほしい人の1人として仮想された「佐藤芳江さん」 どんな生活をしていて、何を楽しみにしていて、どういうことを不満に思っているのか。いろいろと想定して、その人にどんな提案ができるのかを考えました。
インタビューがRe:fulを生んだ
「すみません!よかったら今考えている新製品について意見を聞かせてくれませんか?」
メンバー各自が知り合いのツテを頼ってアポイント。
みなさんすごく興味を持ってくれて、30分の予定が1時間、2時間と話し込むことも……。
私たちのために大事なお休みの日を使ってくれた方々には今も感謝しています。
そうしてメンバーが持ち寄った答えを合わせてみると!
眠る時にしか使えないなんて、もったいなくない?
リップサービスもあると思いますが、基本的に肯定的なご意見が多かったです。
「本物の炎を持ち込むっていうのはすっごくいいと思う!」
「本物の木を使ってるのが、自分だけの一台っていう気がしていい」
「寝る前にゆらゆらする炎をぼーっと眺めてるのってこれ以上ない贅沢かも」
だけど、肯定よりも本当に大事だったのは、疑問や厳しいご意見でした。
「なんで一時間も燃えるの?」(当時の"new-min"は1時間燃えるという設定でした)
「燃料が灯油じゃ、夜は使いたくない」(当時は小さな灯油カートリッジを燃料に想定していました)
「入眠って言うけど、それ以外に使っちゃだめなの?」
「寝るときだけじゃなくて、気持ちを切り替えたい時に使ったら面白そう!」
「なんか、この”木”の触り心地がめっちゃいいんだけど!?」etc.
”new-min(入眠)” から ”Re:ful(リフル)” へ
正直、勇気の必要な決断でしたが、ここで「睡眠をいざなう炎”new-min”」から
「心を切り替える炎”Re:ful”」へ生まれ変わります。
中途半端な部分はそぎ落とし、妥協すべきでないところは絶対に貫き通そう。
それがメンバーの総意でした。
●灯油は捨てて、手を汚さずに扱いやすい固形の燃料にしよう。
●気持ちを切り替える”儀式”として提案するなら、燃焼時間は15分に割り切ろう。
●炎だけでなく、触り心地も楽しんでほしい。触ってもらえるギミックを入れよう。
●もっと木材の木目が浮き出てくるようなボディ形状にしよう。
●気持ちを切り替える炎って、どれくらいの大きさで、どれくらい揺らげばいいの?
この設計変更は本当に難しくて、メンバーの間でも議論の連続でしたが、
あの時、妥協していたら、Re:fulはここまでたどり着けなかったと思います。

悩みに悩んだ末の点火方法。面白いねと言っていただけると本当にうれしいです。