過疎化する宿場町にみんなが集まるおいしいコーヒー屋をつくりたい!
【往復書簡】DEKITA時岡より SOL'S COFFEE中島さんへ 4通目
SOL’S COFFEE中島さんが開店準備のため熊川宿に来られてから、
一段と熊川宿がにぎやかになってきています。
土蔵の中で焙煎機がうごいて、
コーヒーを焼く香りが宿場町に漂うと、
いつもの熊川宿がまた違った雰囲気に感じられます。
おむかえの蕎麦屋まるしんさんのお孫さんに、
中島さん夫妻のお子さん梛ちゃんも加わり、
菱屋周辺に子供がキャッキャしている時間が多くなりました。
一気に熊川宿が活気付いたように感じます。
なんというか暮らしの風景が熊川宿に戻ってきたような印象です。
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熊川宿をはじめ、若狭町には季節を感じられる風景がいっぱいあります。
ちょうど今月は稲刈りの最盛時期で若狭町のいたるところで刈り入れの風景が見られました。

SOL’S COFFEEさんの開店準備と平行して、
デキタでは古民家宿泊施設「八百熊川」のオープン準備をがんばっています。
八百熊川では、若狭町のお水にこだわられている「たごころ農園」さんと協力し体験事業も同時にスタートさせます。
先日は、稲刈り前のたんぼにシンガポールのお客さんをお招きし、
「里山かまどご飯」のトライアルツアーをやりました。
たごころ農園さんの田んぼに入らせてもらい、
精米したての新米をもらい、
かまどでご飯を炊いてもらう、
若狭町の農業と食を感じてもらえる体験事業です。

いかにお米をおいしく食べてもらえるか。
若狭町のお米のこだわりやかまどの使い方をどうお客様に伝えていくか、
ご飯に合う若狭の食材はなんなのかなど、こだわった事業を開発しています。

かまどから立ち上る煙や、お釜からでるお米の湯気が宿場町にはとても似合います。
かつては毎夕各戸からかまどの煙が立ち上っていたことを思うと、
宿場町の再生とはこのような暮らしの風景を再生させることなんだろうなと感じます。


熊川宿は山間の村なので、宿場の商売や暮らしを支えるため、
多くの職人さんも住んでいたと聞きました。
SOL’S COFFEEさんが焙煎機でコーヒー豆を焼く姿は熊川宿にとてもよく似合っています。
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10月6日(日)には熊川宿を代表するいっぷく時代村というイベントが開催されます。
その日SOL’S COFFEEさんがテストオープンするということでみなさんお店を見てもらう絶好の機会になります。
開店準備も大詰めで、菱屋の蔵がどんどんと様変わりしていっています。
あともうちょっと!頑張っていきましょう!!