次の100年へ木樽で仕込んだ醤油を残したい!醤油発祥の地”湯浅”で醸す新樽醤油

次の100年へ木樽で仕込んだ醤油を残したい!醤油発祥の地”湯浅”で醸す新樽醤油

湯浅醤油 次の100年へ 木樽立て板編〜完成 #湯浅醤油

湯浅醤油 丸新本家の新古です。 皆様に応援いただきプロジェクト達成いたしました。 引き続き活動内容を報告させていただきます。 誠にありがとうございました。 従業員一同、御礼申し上げます。 前回の木樽の組み立ての続きです。 湯浅町は、醤油の発祥の地です。 ここから未来に続けるために木樽の設置を行っています。 前回の続き 実は、この底板、今の段階では楕円形しています。
24、25、26番の底板の継ぎ目の所がギザギザになっているのが その証拠です。 これの謎を後ほど説明させていただきます。
立て板を底板の所にまずは、並べて準備しています。
立て板と底板が交差する部分は、切り込みがあり、底板がはまり込みます。
分かりますでしょうか?  底板にハメながら立て板の長い部分の板同士が重なる部分の凸凹を 重ね合わせていきます。
一枚一枚ハメていきますと、終盤こんな感じになります。 大きいでしょ! 私も現場で見ていて本当に大きいのに驚きました。 この、木樽にも実は、柿渋が塗られています。
さて、ここで問題です。 底板が、今の時点で真円ですと、立て板がすべてはめ込むことが出来ません。 なぜなら、立て板の両サイドには、凸凹が有るため、直径が大きくなり はめ込むことが出来ないのです。 冒頭で、楕円形になっているのは、ここの立て板がすべてはまるまでは いったん楕円形にして、円の外周を外板に会わせておき、立て板がすべて入ってから 立て板を締め上げる事により 底板を楕円から真円変形していきます。
まずは、大まかに全体を締め込むために鉄の太いバンドを使ってしめます。
最後の一本を入れる前です。隙間から光が差しています。
最後の板が入った後です。
中に入って 上を見上げた所です。 私も、最初で最後の樽の底でしょうね。
これが、樽を締め上げる、バンド(樽のたが(竹ノ輪)の代わりです) 組み上げるのは、一日ですが、これを少しずつ締め上げていくのは、3人で 丸2日かかります。
まるまる 2日間少しずつ上から、下まで、順番に真締めしていきます。
こんな感じで見た目は、隙間無く出来ていますが、まだ継ぎ目には隙間が有り、水を入れても漏れる状態です。
今回お世話になった、樽の職人さん達です。 これで、完成と思いきや、まだまだ続きが有ります。 締め上がった木樽に、水を入れます。 約30tの水を2日に渡ってため込みました。 これに、樽の内側が、水によって膨らみ 外側は、乾燥によって縮みます。 複雑な調整が行われていきます。 約1週間真水を入れて、樽の備置要請が始まります。 1週間後、水を捨てて空になった木樽を真締めします。 真締めが終わったら、今度は、醤油と同じ濃度の塩水を投入します。 これで、約1ヶ月間静置します。 塩水は、真水と違い塩の浸透圧が有りますので、これで再度 水漏れチェックを行い、使える樽に再調整します。 この作業が終わって、塩水を排水し また、職人さん達に来ていただき、真締めします。 この作業が終わって、樽の製造作業は終了となります。
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