長岡秀星氏の貴重なイラスト作品を高精細デジタル処理で現代によみがえらせたい
何故、いま長岡秀星氏のクラウドファンディングなのか?
こんにちは、プロジェクト管理人のアフロ矢澤です。
当プロジェクトを進めるにあたり私たちが日々考えていることを、この場を借りてお知らせしたいと思います。
「何故、いま、クラウドファンディングで長岡氏のアーカイブ化を進めないといけないのか?」
なぜならそれは、現在の日本が抱える社会的課題に対して一石を投じる価値のあるチャレンジだと私たちは考えるからです。
アナログ著作物をとりまく現在の社会的課題

漫画、アニメ、イラスト、音楽などのポップカルチャーは、世界的な評価も非常に高い日本の重要なコンテンツであり、産業です。 その現在の日本のポップカルチャーの発展を支えたアナログ時代のクリエイターたちの優れた作品、業績が、彼らの活動停止とともに、忘れ去られていく現状があります。
作家や遺族が個人的に保存したまま埋もれてしまう、またはばらばらに売却したために散逸してしまうケースが多いのです。
これらはクリエイターの高齢化、死去とともに、ここ10年で急速に顕在化した問題であり、この問題に対する社会的な受け皿が乏しく、クリエイター個人の問題として片付けられてしまっている現状があります。
文化庁も喫緊の社会的課題と認定し、ちばてつやさんの原画等を対象とした調査に着手したというニュースが先日ありました。これは政府としても現在のコンテンツ産業における大きな損失ととらえていることにほかならず、日本全体の社会的課題としてとらえる必要があると考えます。
ストックフォト事業者として、この社会的課題に何ができるのか?
我々ストックフォト事業者は 「デジタルコンテンツをクリエイターから預かり、アーカイブし、そのコンテンツの著作権利用料を販売し、利活用してもらう」ことを生業としています。
そしてストックフォト事業者のサイトは、クリエイターの作品に対して
「だれもが永続的にアクセスし、利活用してもらうための公共性の高いプラットフォーム」
として存在しています。
過去のポップカルチャー作品においても、デジタルアーカイブとして作品を次世代に残し、利活用してもらう事が新たな表現の源泉となりえます。 アーカイブすること自体が価値を生んでいくのです。
しかしながら現在、アナログコンテンツを持つクリエイターは個人で作品をデジタル化し事業者に預けるしか、ほぼ道はありません。長年活躍され作品が多数におよぶクリエイターは、それらのデータ化に大きな費用が発生するため、あきらめてしまったり、そのまま放置するケースも多いのです。 自己資金で作品をデジタル化できる人は多くはありません。
クラウドファンディングへの挑戦

ストックフォト事業者として、これらの課題を抱えた写真家、イラストレーターからの相談が随時寄せられています。そしてその相談に、資金面でサポートすることがなかなか難しい現状があります。 デジタル化したコンテンツがその後、全て利益を生むとは限らず、社会的に価値のある事業であっても利益があがらなければ事業として継続はできません。 この課題を解決しない限り、コンテンツ産業における「アナログコンテンツ」の損失が今後も続いてしまうのです。
今回、世界的評価の高い長岡氏の作品運用においても、データ化の費用をいかに調達するかが課題となりました。その解決方法として着目したのが、クラウドファンディングによる資金調達です。
ご遺族の許可をいただき、我々事業者が主体となってデジタルアーカイブ化のクラウドファンディングを進めるという、過去にもあまり例がないチャレンジを進めています。
もちろん第一の目的はプロジェクトを前進させるための資金調達であり、簡単なチャレンジではありませんが、当活動を通じて、我々が感じている社会課題を広く知っていただき、応援していただくこともクラウドファンディングというプラットフォームを使用する大きな意義であると考えています。
今回のクラウドファンディングへのチャレンジを通して

今回のチャレンジを通して「長岡秀星」という往年の名クリエイターであっても、その名を残すための、地道な、継続的な活動の重要性を実感しています。そしてまた当クラウドファンディングを行う事が、長岡氏の名前を改めて世に広める活動にもつながっていると実感しています。
このクラウドファンディングの活動の知見が、往年の名クリエイターの作品を次世代につないでいこうとしている皆さんの活動に、少しでもお役に立てれば幸いです。
残り30日となりました。
プロジェクト達成までまだ先はありますが、最後まで頑張りますので引き続き皆様の温かいご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
プロジェクト管理人
アフロ矢澤