バークレー・マラソンズFinisherを成し遂げ、その映像制作を行ないたい
バークレー・マラソンズ2018のスタートライン。


井原知一とは何者か
自己紹介
このページをご覧いただきありがとうございます。
私は国内外のウルトラディスタンス、特に100マイル(160km)のレースを主戦場とするプロトレイルランナーの井原知一です。
ランナーとしては、生涯で100マイルレースを100回走るというチャレンジ(100miles, 100times)を継続しています。
2024年12月時点で、77回の100マイルレースに完走しています。23年には世界最古の100マイルレースWestern States Endurance Runを含め、Old Dominion、Leadville、Wasatchを完走し、「Grand Slam of Ultrarunning」のタイトルを獲得しました。

プロトレイルランナー井原知一
凡人の自分を変えたトレイルランニング
こうして見るとエリートランナーのような経歴ですが、現実はそうではありません。
トレイルランニングと出会うまでは身長178cm、体重98kg、BMI32というランナーとはほど遠い体型で、5km走るのもやっとの凡人でした。
この凡人がトレイルランニングに魅了され、走り続けてきたことで気づいたことがあります。
それは限界とは自分が決めた壁でしかない。その限界は自分次第で越えることができるということです。
いま、自分が越えなければならない限界であり、自分自身の最大の目標(メインクエスト)として定めたレースこそが、バークレー・マラソンズです。
トレイルランニングを始めて、数年経った頃にこのレースの噂を耳にしました。まだその頃は、自分とは遠い世界の出来事のように感じていました。
しかし、100マイルレースの完走が10回を超えたあたりから、バークレー・マラソンズへの参加が現実味を帯びてきました。そして、満を持して参加したのが2018年。以来、コロナ禍での参加制限を除いて、幸運にも毎年参加できています(なぜ、幸運なのかは後述します)。

トレイルランニングを始めた当初は体重が100kg近くもあった。
メインクエストとしてのバークレー・マラソンズ

コース上、唯一の補給ポイントである「ファイヤータワー」で水を補給(2024年)。
夢にまで見たバークレー・マラソンズの戦績は散々なもの
バークレー・マラソンズは完⾛者ゼロの年もあり、「世界一過酷な100マイルレース」といっても過言ではないでしょう。
過去に5度挑戦し、3度ファンランナー(40時間以内に3周したランナー)になっていますが、まだフィニッシャー(完走者)にはなれていません。
これまで100マイルレースを77回完走する過程でリタイア(DNF)したレースは、バークレー・マラソンズとレヴェナント(ニュージーランド / バークレー・マラソンズのインスパイアレース)の2レースのみ。バークレー・マラソンズに至っては、唯一複数回DNFしているレースです。それでも走る度に、その魅力は増していくばかりです。
そのバークレー・マラソンズでアジア人初のフィニッシャーとしてゴールすること、そして参加をめざす過程からつぶさに映像として残すことで、このバークレー・マラソンズの魅力や何かに挑戦することの尊さ、そして世界にはまだまだたくさんのユニークなレースがあることを伝えられたらと考えています。
そのための遠征費や映像制作費を募っています。みなさんのお力を貸していただけないでしょうか。
バークレーマラソンズ初挑戦の2018年。憧れのイエローゲートにて。
雨で行く手を阻むドロドロの土壌。
初挑戦の2018年。1周もできずに帰還(タップアウト)。次回挑戦のために、自力で全部の本を探し出すのに17時間を要した。
バークレー・マラソンズ、そこは夢の墓場
バークレー・マラソンズは、テネシー州のフローズン・ヘッド・ステート・パークのトレイルとオフトレイルを使って⾏なわれる100マイルレースです。
1周約45km、累積標⾼は約4500mの周回コースを、制限時間の60時間以内に5周しなければなりません。数字を⾒てわかる通り、100マイル(約160km)を謳いながら実際には200km以上、かつ20000m以上の累積標⾼を⾛る過酷極まりないレースです。
制限時間内の完走はもちろん、随所に隠された本を探し出せという謎めいたルールまである奇妙なレースです。

イエローゲート。バークレー・マラソンズ起点の場所。何てことのないこのゲートには沢山の想いが詰まっている。

なぜこのような奇妙なレースが生まれたのか
その発端はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)を殺害した凶悪犯ジェームズ・アール・レイの脱獄劇にあります。
レイが収監されたフローズン・ヘッド・ステート・パーク内のブラッシーマウンテン刑務所は、周囲を急峻な山々と棘のある藪に囲まれた刑務所でした。
そんな難攻不落の刑務所を、レイは囚人仲間とともに脱獄に成功したのです。しかし、囚人たちは不整地の歩きにくさ、棘、寒さ、そして疲労にやられ、次々と「脱落」していきました。
そんなか最後まで逃げ続けたレイも、脱獄から54時間後に確保されました。さぞかし遠くまで逃げ押せたかと思いきや、刑務所から直線にして約8kmしか進めていませんでした。
その話を知ったウルトラランナーのゲイリー・カントレル(通称ラズ)にとって、刑務所があるフローズン・ヘッド・ステート・パークは勝手知ったるホームトレイル。
「たった5マイルか。オレなら50マイルはいけるぜ」。
脱獄劇から9年後。かくして1986年にバークレー・マラソンズは始まりました。
コースレイアウトはさることながら、現代のトレイルランニングでは「あたりまえ」のものに頼ることができないことで、その難易度はさらに⾼いものになっています。
コースマーキングはなし、もちろん誘導員は1人も立っていません。極めつけはGPSや⾼度計といった現在地を示すデジタルギアの使⽤ができないことです。周回中はサポートも受けられません。
頼れるのは、地図とコンパス、そして⼰の智慧と経験と⾁体のみです。ルートファインディングしながら、周回した証として13〜14地点に隠された本(通称、ブック)を⾒つけ、⾃分のゼッケンと同じ数字のページを破り、スタート / ゴール地点の通称イエローゲートまで持ち帰るという悪魔のレースです。
また、完⾛者が出るたびにコースの難易度が増していくというレースディレクターのひとりであるラズのありがたい配慮もあり、38年のレース史上、完⾛者は20⼈のみ(複数回完⾛した強者を数えても延べ⼈数で26⼈)。
完走者が参加者のわずか1%にも満たないレースです。これが約束されているのは失敗のみ。そこは、“夢の墓場”と言われる所以です。
多くは語れませんが、エントリー⽅法もユニークです。
どうにかしてラズのメールアドレスを探し出し、ある⽇のある時刻にレースに出たい想いをしたためたエッセイを送らなければなりません。
毎年最⼤で40名しか⾛れないレースに、1000通近くのエントリーがあるといわれます。そして、参加が許されたごく限られたランナーとサポーターのみがレースを体験することができるという幾重ものベールに包まれています。
なぜ多くを語れないのか ── 。例えば、レースの開催⽇などを事前に公にしてしまったら、⽣涯にわたってバークレー・マラソンズを⾛ることができなくなるからです。
主催者の一人ウルトラランナーのゲイリー・カントレル(通称ラズ)。
初参加者は自国のナンバープレートを持ち寄るのが慣わし。
テネシー州のフローズン・ヘッド・ステート・パーク内にある「ブラッシーマウンテン刑務所」跡。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)は「I Have a Dream(私には夢がある)」の有名な演説を行なったアフリカ系アメリカ人公民権運動の穏健派指導者。1968年に暗殺された。※wikipediaより引用
キング牧師を暗殺した犯人ジェームズ・アール・レイ。彼の脱獄の話からこのレースは生まれた。

刑務所の中へと続く川。選手はこの川の中を毎回通る。
『メインクエスト』として撮影した2023年のバークレー・マラソンズ出走時のことを、シューズのサポートを受けるSALOMONのオウンドメディアにエッセイとして寄稿しています。ご興味あればぜひお読みください。
6度目の正直

レース翌日に刑務所跡を訪れる。
果たして、そのようなレースを完走できるのか
バークレー・マラソンズは、許された箇所以外の試走が禁止されています。もし試走したことがわかれば、これもまた生涯にわたり出走する権利がなくなります。
そのなかで、(コロナ禍の影響で⽶国内の参加者のみで開催された21年を除き)私は18年の初参加以来5回出走し、フローズン・ヘッド・ステート・パークのコースを14周しています。これは大きなアドバンテージになるはずです。
また、22年は国内最難関の100マイルレースと謳われる彩の国で2位、23年は298kmを60時間以内に⾛るHong Kong 4 Trails Ultra Challenge(HK4TUC)で1st Ever Finisherとなりました。そして先日も、埼玉県秩父エリアで開催されたFTR100マイルで国内初優勝しました。
バークレー・マラソンズを仮想して走ったレースで、着実に結果が出始めています。気力、体力が充実したいまこそ、完走に最も近いのではないかと感じています。
バークレー・マラソンズDNF以降の主な戦績
2022年
5月 彩の国100M, 2ND 26:24:41
9月 信越五岳100M, 3RD 20:58:56
11月 Backyard Ultra Last Samura Standing 42hrs, Winner
12月 DOI INTHANON BY UTMB - SUMMIT160, 22ND 29:19:12
2023年
1月 HK4TUC 54:02:00
6月 Old Dominion100M, 2ND 18:52:27
6月 Western States100M, 39TH 20:19:58
7月 Devil's Gulch100M, 1ST 23:54:44
8月 Leadville100M, 40TH 23:31:18
9月 Wasatch100M, 6TH 23:17:17
2024年
5月 Massanutten Mountain Trails 100M, 15TH 24:06:09
6月 Deep Japan 100M, 3RD 28:56:32
9月 Plain100M, 2ND 25:57:17
11月 FTR100M, 1ST 24:42:22
これまで、バークレー・マラソンズについては『メインクエスト』として映像に残していますが、再び私の盟友でもある写真家の藤巻翔さんの力を借りることができました。
この充実したタイミングで出走をめざす過程から続編としてドキュメンタリーとして追ってもらうことで、アジア人初のフィニッシャーとしての記録を映像として残すことができればと考えています。

自宅近くの裏山でバークレー・マラソンズを想定した練習も積んでいる。
ドキュメンタリーフィルム『メインクエスト』


レース前、メディア用に刑務所跡に本を設置するところを見せてくれるラズのシーン。

モーションセンサーカメラにて刑務所跡を通るシーン。

リタイア(タップアウト)を告げた直後のシーン。
『メインクエスト~バークレーマラソンズに導かれし者たち~』
2023年10月末に東京と大阪の映画館にて試写会を実施した。
24年12月17日よりYouTubeにて日本語版/英語版を公開開始。
出演|井原 知一
監督/編集|上原 源太
プロデューサー|藤巻 翔
撮影|井上 典慎, 藤巻 翔
音楽|novsemilong
語り|上原 源太
ナレーション|福田 ゆうあ
デザイン|井口 創
スチル|藤巻 翔
翻訳|中島 良平
NHK 「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」にて特集

NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(2024年1月20日放送)に出演した際、ドキュメンタリーフィルム『メインクエスト』で撮影したバークレー・マラソンズの映像が使用されました。
そして、『メインクエストⅡ〜穢れなき負け犬の遠吠え〜』

『メインクエスト』の制作スタッフが再び集結し、今年のバークレー・マラソンズに出走した時の模様を撮影した『メインクエストⅡ〜穢れなき負け犬の遠吠え〜』を制作しています。
2025年2月に東京、名古屋、大阪での試写会のために鋭意編集中ですが、より質の高い映像作品として仕上げたく、みなさまからご支援賜れれば幸いです。
今回、制作チームの大切なメンバーとして制作中の続編『メインクエストⅡ』、制作構想中の『メインクエストⅢ』のエンドロールにお名前をクレジットさせていただくリワードも用意させていただきました。
Photographer 藤巻 翔

ドキュメンタリーフィルムのプロデューサーを務める藤巻翔。
プレス(メディア)というとさぞかし歓迎されるのかと思いきや、バークレー・マラソンズでは、「招かれざる客」として扱われます。
フローズン・ヘッド・ステート・パークに足を踏み入れるランナーが、あらゆる制約のもとフィニッシャーをめざし挑戦するように、プレス側にもさまざまな制約が設けられたなかで、いかにいい画を記録するかの挑戦でもあります。
撮影可能な場所は以下のみです。
・スタート、ゴール地点(イエローゲート)
・ファイヤータワー(コース上の一番標高の高い場所)
・刑務所(モーションセンサーカメラのみ事前設置で撮影可能、レース中は決して行ってはならない)
また同時に、現地に足を運ぶことができない遠く離れたアジア・日本の応援するみなさんの声援を井原選手に届ける媒介としての役割も担います。
バークレー・マラソンズ出走への後押しと最高のチームづくりのために、遠征費と映像制作費へのご支援・ご協力をお願いします。
プロフィール
Sho Fujimaki / 藤巻 翔 Photographer
長野県飯山市出身。家業の競技スキー撮影を13歳から始める。 撮影スタジオ勤務を経て、 2007年より山岳ランニングの世界を撮影し始める。 山岳ランニングの世界を黎明期から撮り続け、 国内・海外をフィールドに独自の視点で「自然と人」をテーマに撮影表現している。また、井原さんがトレイルを走り始めた頃から出会っている旧知の仲。主な作品にTJAR写真集『TJAR』(2017)や上田瑠偉写真集『Trailrunner Ruy Ueda』(2024)などがある。
支援金の使い途
遠征費として
渡航費:約600,000円(サポーター分含む)
宿泊費・移動費等:約400,000円
滞在費:約400,000円
レース費用:約100,000円
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小計:約1,500,000円
制作費として
楽曲製作費:約200,000円
スタジオ利用費:約200,000円
翻訳・デザイン費:約300,000円
販管費:約400,000円
渡航費:約700,000円
機材費:約300,000円
宿泊費・移動費:約400,000円
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小計:約2,500,000円

最後に
エントリーするまではもちろん、出走が決まってからも、その道のりは平坦ではありませんが、みなさんがバークレー・マラソンズという謎多きレースの一端に触れる機会を、最良の結果と最高の映像とともにお届けできるように頑張ります。
ぜひこのチャレンジにご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします!

井原知一の決意。
■特定商取引法に基づく表記
- 事業者
- メインクエスト
- 運営責任者
- 井原知一
- 住所
- ご請求いただけましたら速やかにメールにてお知らせいたします
- 連絡先(電話番号)
- メールにてお知らせいたします
- メールアドレス
- mainquestfilm@gmail.com
- 特典(商品・サービス)の価格
- 送料・税を含みます。詳細は特典ごとの記載の通り。
- 申し込み期限
- プロジェクトページ上部に目標金額と併記記載の通り。
- 支払方法・支払時期
-
・クレジットカード決済(Visa/Master)・クレジットカード決済(JCB)・楽天ペイ・コンビニ/銀行ATMでの支払い(Paidy決済)
・当プロジェクトにて提供する特典(商品・サービス)にお申し込みいただいた時点で与信が行われますが、プロジェクトの募集期限までに目標金額に満たない場合にはプロジェクトは不成立となり、お客様へのご請求は発生致しません。募集期限までに目標金額に達し、取引成立となった場合にのみ、募集期限の 到来をもって決済が行われます。
・クレジットカード決済、楽天ペイの場合、お申し込みの時点で与信枠を確保し、お申し込み月の末日またはその翌営業日に決済が行われます。
・デビットカードやプリペイド式クレジットカードのご利用はお勧めしておりません。デビットカードを利用された場合は、特典(商品・サービス)にお申し込みいただいた時点で引き落としが行われますので、ご注意ください。プロジェクトが不成立となった場合には後日、提携金融機関を通じて返金が行われます。また、プリペイド式クレジットカードについては、与信と支払の実行について、通常のクレジットカードとは異なるタイミングで行われることがありますので、各カード会社のガイドラインにてご確認ください。
・コンビニ/銀行ATMでの支払い(Paidy決済)の場合、プロジェクトの募集期限到来月の翌月27日までに、コンビニまたは銀行でお支払いください。口座振替の場合は27日に引き落しとなります。コンビニ払いの場合最大390円(税込)、銀行振込の場合は振込手数料をお客様にご負担いただきます。口座振替の場合、支払手数料は発生いたしません。
※ただし、開催期間を延長した場合は以下の通りです。
開催の延長はプロジェクトが目標金額に達し取引成立が確定されている場合のみ行われますため、延長前に支援した方は当初予定していた終了日の翌月のお支払いとなります。延長後に支援した方は、延長後の終了日の翌月となります。 - 引渡時期
- 募集期限までに目標金額が集まった場合に当プロジェクトは成立し、プロジェクトオーナーは集まった資金を元手に特典(商品・サービス)を支援者に提供する義務を負います。特典(商品・サービス)の引渡時期は、特典(商品・サービス)欄の記載の通りです。
- 特典変更について
- 特典の変更受付は申込期限の2営業日前の午後6時までとなり、特典内容の金額をアップグレードする場合のみ変更を承ることが可能です。
変更希望の特典をご支援のうえ、キャンセル希望の特典内容をきびだんご事務局( cs@kibidango.com )までメールでご連絡ください。
※ただし開催期間が延長された場合は、支援された当時に設定されていた終了日の2営業日前の午後6時までとなります。 - キャンセルについて
- ご支援お申込み後のお客様都合によるキャンセルはお受けしておりません。特典に関するお問い合わせはプロジェクトオーナーまでお願いいたします。
※プロジェクトが目標に達成しない場合、プロジェクト終了後に自動的にご支援はキャンセルとなります。