ネコ共和国の民よ!猫助け加速のためにネコリパ新ブランドを広めるのだ!
蔵前のお店の猫看板に込めたサビちゃんへの想い


NECOREPA/ブランドのフラッグシップ店になる、蔵前のお店には、ネコのロゴマークを形どった大きな看板を作りました。
鉄でつくったロゴマークの看板。
実は、去年の11月に亡くなった、ネコリパブリック中野店にいた「さびちゃん」への想いをこめて作った看板なのです。
さび猫の「さびちゃん」をイメージして、ピカピカだった鉄をあえて、酸化させて、錆びさせています。
さび猫の「さびちゃん」は、11月20日に、私の腕の中で息をひきとりました。 もう何ヶ月もたちますが、ふと、その時のさびちゃんのぬくもりを未だに思い出します。

さびちゃんが亡くなったことを投稿した記事はコチラ。いまだに涙があふれてきます。
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20日、早朝7時頃、ネコリパブリック中野店に在住していた「サビちゃん」が亡くなりました。
サビちゃんは、5月頃に、体重減少とフラつきの症状が見られたため、血液検査をしたところ、重度の腎不全と判断されました。スタッフとサビちゃんの闘病生活が始まりました。

お薬や、補液など、サビちゃんは本当に協力的で、スタッフをあまり困らせることなく、闘病生活を送っておりました。
一時期、お店にいることがサビちゃんの負担になるのではないか、、と思ったこともありましたが、ネコリパ中野店がオープンしてから、サビちゃん自身が、お店でゆったり、マイペースで過ごしていた姿を見て、シェルターのような場所に移動をするとすると、どうしてもケージ暮らしになってしまうため、今から、知らない場所で、ケージ暮らしをするよりも、住み慣れた場所で仲良しの猫達とスタッフとともに、余生をゆっくり過ごしてくれるのがサビちゃんにとっての幸せではないかと思い、スタッフみんなで、サビちゃんのケアをしっかりとして、サビちゃんに負担がないように過ごせるようにしていきたいと、ということで、お店で闘病生活を送っておりました。
一時期、腎臓の数値も良くなったのですが、やはり重度の腎不全の回復はなかなか難しく、血圧も高くなってしまい、目も不自由になってきておりました。
4日頃前から、食事ができなくなり、強制給餌もするよりも、最後ゆっくりと穏やかに過ごして欲しいと判断し、補液でのサポートをしておりました。
2日前より、ネコリパ代表の私がサビちゃんの様子を見て、悲しいけれど、もう長くはないかもしれない、と感じました。
19日の夜、虫の知らせがして、私がお店に泊まり込むことにしました。
夜の間、少しお水を飲んだり、立ち上がったりしていたサビちゃんですが、明け方少し苦しそうな息遣いになってきました。6時頃から、腕に抱いて、少しでも呼吸が楽な姿勢をとってあげようとしておりました。

本当に、誰にも迷惑をかけないよい子だったので、スタッフや私の少しでも長く一緒にいてほしいという想いに答えようと、苦しいのに頑張っているのではないのかな、、と感じたので、
「サビちゃん、もう大丈夫だよ。本当にありがとう。ネコリパブリックに来てくれてありがとう。」
と伝えたところ、ふと目を開いて、私の方を見て、最後一息、キューーーと息を吐き、私の腕の中で、静かに眠りにつきました。
サビちゃんには、たったひとりの家族を見つけてあげることが出来ませんでしたが、ネコリパブリックのスタッフやお客様がサビちゃんの家族だったのではないかな、、と思います。
最後の一瞬まで、誰にも迷惑をかけないように、穏やかに、眠りについたサビちゃん。
まん丸な澄み切ったきれいな目と、コロンとした体型が愛らしかったサビちゃんは、最後、体重が半分になってしまって、小さな小さな体になってしまいましたが、大きな目は、まん丸のままで、澄み切った目をしていました。

ネコリパブリックの目標は、2022年2月22日までに日本の行政による猫の殺処分ゼロを目指しておりますが、その先には、この世の全ての猫達に、安心して眠れる場所と、おなかいっぱいの幸せを与えたいというものがあります。
サビちゃんは、交通量の多い道路に面したスーパーの駐車場でサバ君と一緒にご飯をもらっていました。サビちゃんやサバ君の前にもこのエサ場に通っている猫さんが2匹いたそうです。その子たちはTNR後にもとの場所にリリースされましたが、1匹は交通事故で亡くなってしまい、もう1匹も姿を見せなくなってしまったそうです。リリースせず、保護していれば…そんな思いがあり、保護主さんはサビちゃんとサバ君を保護しました。
そして、サビちゃんは、サバ君と一緒にネコリパブリックにやってきました。
最初、サバ君と同じ年くらいなのでは、という推測でしたが、おそらく10歳を超える高齢猫だったようで、野良猫時代のごはんの影響で、腎臓に負担がかかっていたのかもしれません。もう少し早く、サビちゃんの腎不全に気がついてあげれたら良かったな、、と思うときもありますが、保護猫の年齢は本当に分かりにくく、判断が難しいことがあるのが現実です。
ネコリパにやってきて、野良猫時代と違って、あったかいお布団で安心して眠ることができて、お腹いっぱいごはんを食べることができた日々は、サビちゃんにとって幸せだったかな?と思います。
ぽってりボディーで、ポテポテした歩き方、水をのむときに、短いしっぽがゆらゆら揺れる、そんな愛おしいサビちゃんの姿を私たちはきっと忘れることはないでしょう。

長い間、中野店のスタッフは、本当に一生懸命サビちゃんのケアをしてくれました。
彼女たちがいなければ、サビちゃんは、今日まで長く生きていられなかったでしょう。
また、サビちゃんの最期の瞬間を、見守れることができたのも本当によかったです。
サビちゃんのような猫を、一匹でも多くこれからも救えるように、これからもネコリパブリックは保護猫を家族にする文化を広めていきたいと思っております!

このお店のデザインをしてくれた、デザイナーさんが、この記事を読んで、さびちゃんは、いなくなってしまったけれど、ネコリパブリックにさびちゃんがいたんだよって、この看板を見たら、思い出せるように、、、、、という想いを込めてデザインしてくれました。
鉄を錆びさせるときに、サンポールを使う、、ということを初めて知りましたが、オープンする頃には、この撮影した頃よりも、さらに錆が進んで、よりステキなサビ猫になっていると思います。
さびちゃんのようにネコリパで生涯を終える猫は、少なからずいます。
でも、その一匹一匹の生きた証がこうやってお店の看板となって残していければいいなあ、、と思っております。