ミャンマーの少数民族・ナガ族に伝わる幻の巨大ドラムを作りたい!
はじめまして。

はじめまして、井口です。
株式会社ローラーズ代表の井口寛と申します。
私は日本とミャンマーを拠点にレコーディングエンジニアを生業としています。普段は音楽スタジオやコンサートホールなどで音楽作品の録音に技術者として携わっていて、プロデュースした作品を自身の主催する音楽レーベルから発表したりもしています。これまで日本、ヨーロッパ、南米、東南アジアなど様々な国のアーティストの作品に携わってきました。
2013年に初めて訪ねたミャンマーで良い出会いに恵まれて、以降ミャンマーと深く関わるようになりました。そして、2015年に訪ねたナガ族の暮らす土地で、違う時間の流れの中に迷い込んだような不思議な感覚を体験し、以降は毎年同地を訪ねています。2016年に国際交流基金のフェローとして行った音楽調査では偶然や幸運が重なり、ナガ族に伝わる巨大ドラムの制作実現に成功し、全行程の撮影も行うことができました。
ドラムを作った村を今年の1月に再訪してみると、ドラム完成後にお米や野菜の豊作が続いたようで、新たなドラムを作りたいという相談を村長から受けたのです。
二度と見ることが無いと思っていたドラム作りを、もう一度見ることができる!この企画を実現させて、多くの人と共有するためにクラウドファンディングにエントリーいたしました。
一体、誰のため・何のために巨大なドラムを作る必要があるのか?

森の中で、ドラムの試奏をする村人たち。

ドラム運搬の様子。村長がドラムに跨り、音頭をとっている。
ドラム制作には多様な恩恵があると信じています。
まず、ナガ族のユニークな文化を記録・保存することができます。
そして、制作を行うサパロー村に豊かさを届けることが出来ると思っています。ドラムの神秘的な力を誇示するわけではなく、大きなイベントを村が一丸となって取り組むことで、組織が強化され、村の発展の推進力となるはずです。実際に、私が調査を行なっている地域で、村の組織力・団結力が強く、優秀なリーダーがいる村は豊かで発展している傾向にありました。そして勿論、私自身がこのとんでもないイベントを再度目撃し、その衝撃を多くの人に見てもらいたいという思いがあります。
もしかしたら私たち外国人が関わる事で、彼らのユニークな伝統文化の在り様に変化が起きるかもしれません。しかしそれは今後彼らが文化を維持するためには必要な変化だと私は考えています。ミャンマーに限らず、日本や他の諸外国でも同様の変化を繰り返しながら現在の固有文化が形成されてきたはずです。
今回のプロジェクトが、ナガの伝統文化を維持するための推進力に変化してほしいと考えています。
ナガ族って?どんな人々?

ミャンマーは135の民族が暮らす多民族国家。特にインド、中国、タイ国境付近にはユニークな文化を維持している少数民族が暮らしている。
ナガと呼ばれている人々はミャンマー北西部の山岳地帯・ナガ丘陵地帯にインド国境にまたがり暮らしています。
長年、ミャンマー政府によって入域制限がかけられていた地域であるため、外界と接する機会が非常に少なく、独自の文化を現在まで色濃く維持してきました。彼らは勇猛果敢さでも知られ、かつては首狩りの習慣がありました。およそ30年前の仏教・キリスト教の伝来に伴い、徐々に薄れていった精霊信仰(アニミズム)とともにその習慣もなくなっていったと言われています。

サパロー村。
標高1000〜1500メートルの山の中腹から山頂付近に村を構え、いまだに多くの村では、電気・水道・通信など、日本人にとって当たり前のインフラは皆無に等しく、限りなく自給自足に近い生活を送っています。農業を生業とし、主に焼畑農法でお米や野菜を栽培、住居は周辺の森から切り出してきた木材を利用して自ら建設しています。衣類は町から調達する機会が増えたようですが、未だに綿・麻・植物の繊維から糸を紡いで衣類・織物を作り続けている村もあります。
昨年から一部地域で入域制限が解除されたため、以前に比べると訪れる人が増えたようですが、辿り着くまでに時間と経費が多くかかることや、観光地化されていないために宿泊施設もほとんど無く、英語も通じないため、身軽な個人旅行をするような場所ではありません。

焼畑の様子。自然の再生をうまく利用した、循環型の焼畑農法を営んでいる。
私は2015年の1月に初めてナガの人々が暮す村を訪ねました。ナガの人々に特別な興味があったわけではなく、知人に誘われたからです。しかし、初めて目にする彼らの暮らしや独特な文化は、私の想像をはるかに超えた未知の世界で、あらゆる事柄が新鮮に写りました。また、自分が普段暮らしている日本の町やミャンマーの都市部とは全く違う時間の流れに強く興味を惹かれたのです。
そして翌2016年、興味の赴くままに今度は自らが主催者となって、ナガ族の音楽調査を行う事になります。事前情報など無いに等しい中で、思い描いたような音楽を記録する事がとても難しかったのですが、威勢を失っていた私にナガの青年が救いの手を差し伸べてくれました。彼の助けてを借りて、目的の一つであった巨大ドラムの制作を奇跡的に行う事ができたのです。想像できるでしょうか?見上げても先端が見えないような巨木を人力のみで切り倒し、深い森の中から登り下り、幾つもの川を渡して巨木を森から引きづり出し、村まで運ぶ村人の姿を。
今まで見た、どんな祭り事や景色よりも強烈なインパクトがありました。そして驚くべきことに、このイベントには観客は一人も存在しないのです、私以外の全員が参加者です。それは日本を含めた諸外国で目にするような、披露するために企画化された祭祀などではなく、現地に根付いた生活の一部、自らのために行う行事だと言えるでしょう。
一見、とんでもなく非合理的に見える全工程を共にしてみて、自身が積み上げてきた「当たり前の価値観」を問い直すようになりました。
巨大ドラムを作り、その様子を多くの人に伝えるために100万円の資金が必要です。

切り倒した巨木。これから斧や鉈を使って、ドラムへと成形していく。
ドラムの制作は、今年の12月第2週から3週間をかけて行う予定です。
制作場所は、ミャンマー北西部のザガイン管区・ナガ自治区のサパロー村、標高約1000メートルの山岳地帯に位置する村です。都市部からは飛行機、船、車、バイクを乗り継ぎ、到着まで3日ほどを要する超辺境です。
実際に制作を行うのはサパローの村人、およそ100人です。まず最初に、村周辺の森の中でドラムの材料となる巨木を切り倒し、その場で成型作業を10日かけて行います。そのまま森の中で木を乾燥させ、周辺で調達した籐などを引き綱にして、100名を超える全村人が人力で7日程かけて村まで引っ張ります。
そして最後に、ドラムの完成を祝したお祭りを2日行います。

ドラムの完成を祝したお祭りの様子。

お祭りは2日間、夜通し行われる。
ドラム制作を行う為に必要な資金と、これまで私が記録してきた映像や音声を作品化し、多くの方々に紹介、そして保存するためのご支援を頂きたいと考えています。具体的には、、
【サパロー村への寄付】
25万円
*制作期間中の参加者への食事やお祭りの際に村人が着用する衣装の購入費などに充てる予定です。
【主催経費】(移動費・食費・宿泊費)
20万円
【ガイド・通訳費】
25万円
【映像・音楽作品の制作費】
30万円
*実際には60〜80万円ほどの制作費が必要になります。その内の一部をご支援頂きたいと考えました。
ご支援のお礼について。
2016年から3年間、およそ100日間を現地での取材に費やし、ナガ族の文化を記録してきました。これまでに記録した映像や音声を作品化し、広く発表することが最大のお返しだと考えています。
具体的には、、
【特典①】
ドラム制作を記録したドキュメント映像DVD・フォトブック(2016年 収録)
【特典②】
現地で録音したナガ族の音楽を収めたCD・フォトブック(2015年〜2018年 収録)
【特典③】
映像DVD・音楽CD・フォトブックのセット*①と②のセットです
【特典④】
現地で買い付けたナガ族の伝統的な毛布とDVD・CD・フォトブックのセット
【特典⑤】
DVD制作へご支援を頂いた方のお名前をDVD・フォトブック各作品に記載させていただき、DVD・フォトブックをお送り致します。
【特典⑥】
CD制作へご支援を頂いた方のお名前をCD・フォトブック各作品に記載させていただき、CD・フォトブックをお送り致します。
【特典⑦】
現地サパロー村でドラム制作に参加する権利とDVD・CD・フォトブックのセット
*参加権利のみの特典です。その他、渡航費などが別途必要になります。
【特典⑧】
作品制作へご支援を頂いた方のお名前をDVD・CD・フォトブック各作品に記載させていただき、各作品をお送り致します。
【特典⑨】
映像の上映会・トークイベント開催権利とDVD・音楽CD・フォトブックのセット
最後に。
ここ1、2年の間で、ナガ族の暮らす地域へ入ることが以前に比べると容易になりました。それは同時に、今後外界との接触が増え、様々な変化が起きるということです。現状より便利で安全な生活・環境を求めるのは当然なことで、ナガの人々も例外ではありません。電気や水道、通信網が整備され、伝統的な生活スタイルは少しづつ影を潜めるようになるでしょう。
私は、ナガの人々の生活がより良くなっていくのは大賛成です。だけれども、根付いた伝統を否定して、外から入ってくる新しい文化に飲み込まれていくことには違和感を感じてしまいます。
私のような人間が、ナガのユニークな文化を大々的に肯定する立場で彼らに関わり続けることで、小さな変化が起きることを期待しています。私一人の力では限界があります。しかし、多くの方々に関わって頂くことで新たな力・推進力が生まれると思っています。
みなさまのご協力があって、実現する企画です。
ご支援の程、よろしくお願い致します!

村では、ゆっくりとした時間が流れている。
■特定商取引法に基づく表記
- 事業者
- 株式会社ローラーズ
- 運営責任者
- 井口寛
- 住所
- ご請求いただけましたら速やかにメールにてお知らせいたします
- 連絡先(電話番号)
- 09016571671
- メールアドレス
- mynameisrollers@gmail.com
- 特典(商品・サービス)の価格
- 送料・税を含みます。詳細は特典ごとの記載の通り。
- 申し込み期限
- プロジェクトページ上部に目標金額と併記記載の通り。
- 支払方法・支払時期
-
・クレジットカード決済(Visa/Master)・クレジットカード決済(JCB)・楽天ペイ・コンビニ/銀行ATMでの支払い(Paidy決済)
・当プロジェクトにて提供する特典(商品・サービス)にお申し込みいただいた時点で与信が行われますが、プロジェクトの募集期限までに目標金額に満たない場合にはプロジェクトは不成立となり、お客様へのご請求は発生致しません。募集期限までに目標金額に達し、取引成立となった場合にのみ、募集期限の 到来をもって決済が行われます。
・クレジットカード決済、楽天ペイの場合、お申し込みの時点で与信枠を確保し、お申し込み月の末日またはその翌営業日に決済が行われます。
・デビットカードやプリペイド式クレジットカードのご利用はお勧めしておりません。デビットカードを利用された場合は、特典(商品・サービス)にお申し込みいただいた時点で引き落としが行われますので、ご注意ください。プロジェクトが不成立となった場合には後日、提携金融機関を通じて返金が行われます。また、プリペイド式クレジットカードについては、与信と支払の実行について、通常のクレジットカードとは異なるタイミングで行われることがありますので、各カード会社のガイドラインにてご確認ください。
・コンビニ/銀行ATMでの支払い(Paidy決済)の場合、プロジェクトの募集期限到来月の翌月27日までに、コンビニまたは銀行でお支払いください。口座振替の場合は27日に引き落しとなります。コンビニ払いの場合最大390円(税込)、銀行振込の場合は振込手数料をお客様にご負担いただきます。口座振替の場合、支払手数料は発生いたしません。
※ただし、開催期間を延長した場合は以下の通りです。
開催の延長はプロジェクトが目標金額に達し取引成立が確定されている場合のみ行われますため、延長前に支援した方は当初予定していた終了日の翌月のお支払いとなります。延長後に支援した方は、延長後の終了日の翌月となります。 - 引渡時期
- 募集期限までに目標金額が集まった場合に当プロジェクトは成立し、プロジェクトオーナーは集まった資金を元手に特典(商品・サービス)を支援者に提供する義務を負います。特典(商品・サービス)の引渡時期は、特典(商品・サービス)欄の記載の通りです。
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※ただし、開催期間を延長した場合は以下の通りです。 延長前の終了日までに支援した方は、当初設定されていた終了日の2営業日前の日の午後6時までに、その旨をきびだんご事務局( cs@kibidango.com )までメールでご連絡ください。また当初終了日~2営業日前までの間の支援分はキャンセルができませんのでご了承ください。