誰もがが知っている日本昔話を自動翻訳したらどうなる?はじめまして、美術家の原倫太郎と原游と申します!私たちは現代美術の分野で個展を開催したり、グループ展や芸術祭に参加したりしています。
今回、かなり変わった絵本シリーズ(累計38,000部)の最新作を制作することになりました。「どこが変わっているのか?」と言うと、なんと自動翻訳を駆使します。
インターネット上の翻訳サービス(Google翻訳やYahoo翻訳など)を使ったことがある方も多いのではないでしょうか。精度が日進月歩で向上してきたとは言え、「なんでこんな訳が出てくるんだろう?」と思うこともしばしば。
私たちは10種類の翻訳サービスを駆使して、日本昔話を「日本語」⇒「英語」⇒「日本語」で再翻訳し、あらゆる翻訳パターンを作り出します。
そして、膨大な文章の中から言葉を精査し、音楽のDJのように言葉をミックスすることで、コンピュータと人間による誤訳だらけの日本昔話を作ります(文学で言えば、カットアップという手法です)!!
例えば、「桃太郎」を英語に自動翻訳すると「Peach Taro」になり、日本語に再翻訳すると「桃タロイモ」になります!「一寸法師」は「A littile, low manter」を経由して「少量法律助言者」に!(過去作品より) 桃太郎(桃タロイモ)一寸法師(少量法律助言者)完全には間違っているわけではないかもしれないけれど、なんだかすごく変。そして、作者もどんな訳が出てくるのか分からない。でもだからこそ、誰もが予想できない変なお話を作ることができるのです! 今回トライするのは『おむすびころりん』!これまでに、『桃太郎』、『一寸法師』、『かぐや姫』、『浦島太郎』、『花咲かじいさん』、『鶴の恩返し』を再翻訳してきましたが、今回トライするのは『おむすびころりん』です!
子どものときに読んだり、読み聞かせてもらったりしたことがあると思います。おじいさんがおむすびを誤って穴に落としてしまい、穴の中のネズミに歓迎されて、、、という話です。
おなじみのフレーズである「おむすびころりん すっとんとん!」を英語に自動翻訳すると「Runaway riceball Sutto Thun!」になり、日本語に再翻訳すると「逃亡者ライスボール スットートゥーン!」になります!
なので、タイトルは『逃亡者おむすびころりん』に決定です!
『逃亡者おむすびころりん』のページ構成絵本の構成は、翻訳前の誰もが知っている「おむすびころりん」と再翻訳されたエキセントリックな話が交互に進んでいきます。翻訳前はモノクロでシンプルなレイアウト、再翻訳後はカラーで様々なグラフィック処理をほどこし、楽しい色合いになります。
おじいさんがなぜか巨大な蚊に乗って、狼狽しながらライスボール を追いかけます!蚊の下半身がとうもろこしになっていたり、ライスボール がブラックホールに落ちていったりと、ツッコミどころ満載のとてもシュールな場面です。
「つづら」が「big zu and others」→「大きなズーと他の人たち」と翻訳され、様々な動物たちが登場します!
「よくばりじいさん」」が「欲望のおっさん」に翻訳され、まるでギャングのような風貌に!そして、なぜか「結論」という単語を穴に投げ込んでいます。これは「おむすび」が、結びの意味として「conclusion」と英訳され、日本語に再翻訳された時に、「結論」という単語が選択されたからです。また、「チャビシー・チャビー」など意味不明な言葉も出現しています。
※上記のページ内容は、レイアウト、色合い等が変更になる場合がございます。 再翻訳後はこんな言葉たちが出てきます!どんな風に制作するの?下の図は、自動翻訳で生み出される言葉のチャート図です。自動翻訳された10個の英訳を、更にまた10種類の自動翻訳にかけ日本語に再翻訳するので、合計100個の翻訳結果が生みだされます。ただし、意味が通じない翻訳結果や重複も多いので、候補になるのは20〜30個程度です。
自動翻訳され沢山の言葉をどのように組み合わせていくか?これはなかなか大変な作業ですが、最も重要な部分であり作家性の見せどころです!元の昔話から離れすぎてしまったり、完全に意味不明な言葉のオンパレードだったりだと支離滅裂になってしまいます。読む人が翻訳前と翻訳後を見比べながら、翻訳過程を想像して楽しめるようなバランスで作ります。
原画作成の様子なぜ今、最新作を作るのか?AI(人工知能)の台頭日常生活の中でAIという単語を聞く機会が増えてきました。様々な電化製品やデバイスにAIが搭載され、新たな時代の幕が開こうとしています。
自動翻訳ももちろん例外ではありません。AI等の技術の進歩によって翻訳の精度がどんどん上がっているのです。そうすると5年後、10年後には、この手法で作品を作ってもそんなに面白くならないでしょう。
通常デジタル技術を駆使して作品を作る場合は、その性能が高ければ高いほどいいわけですが、逆にこの作品は技術の進歩がマイナスに働きます。だからこそ今作らなければ、、、未来では作ることができないのです! 絵本の詳細タイトル:『逃亡者おむすびころりん』
サイズ:A4変形文:原倫太郎、 絵:原游、 翻訳:自動翻訳
表紙:ハードカバー
ページ数:80p
カラー:モノクロ(翻訳前)/フルカラー(翻訳後)
販売冊数:500部
販売価格:2,000円(税込)
発売時期:2018年11月
※尚、上記は予定であり、若干の変更の可能性もございます。
目標金額について目標金額を350,000円に設定させて頂きました(残りは自己資金)。みなさまからご支援頂いた資金は、主に印刷費とデザイン費に使わせていただきます。
ご支援者していただくと、こんなお返しがございます!絵本はもちろんのこと、作中に登場する動物たちのかわいい缶バッジやポストカード、そして目玉はご支援者の方々のお名前を自動翻訳して作る、世界で唯一つのオリジナル缶バッジです!10種類の翻訳ソフトを駆使し言葉をミックスすることで、シュールなお名前が誕生します。ちなみに私の名前、原倫太郎を自動翻訳すると「Original Rin Taro→最初の厘タロイモ」となります!また、高額のコースにはイラスト担当の原游が描いた原画や、お話に出てくる動物をモチーフにした「耳付き絵画作品」(キャンバスの余白で髪や耳を表現する)など、多数ご用意いたします。
『匂いをかがれるかぐや姫〜日本昔話Remix〜』について『匂いをかがれるかぐや姫〜日本昔話Remix〜』(2006年/マガジンハウス)は発売直後から多くの新聞やテレビで紹介していただき、28,000部発行されました。また、「平成19年度文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門において、絵本としては同部門初となる奨励賞を受賞いたしました。
<収録作品>
<新聞紹介記事><「2008年文化庁メディア芸術祭」での展示の様子>『背面ストライプの浦島太郎 日本昔話Remix2』について『背面ストライプの浦島太郎 日本昔話Remix2』(2008年/マガジンハウス)は発売から7年後にtwitterで突如話題となり、本文の要約文が30,000以上リツイートされ、それがきっかけで電子書籍化もされました(1作目と共に)。
<収録作品>
<新聞紹介記事>皆様にお願いしたいこと子ども時代にはたくさん読んだ絵本、、、大人になると読む機会はほとんどありません。私たちが作る絵本は、アート的な手法によって新しい読み方や、異なる言語間のギャップ、インターネット時代におけるコンピュータとの接し方など、様々な可能性や楽しみ方をご提案いたします。そして同時に、日本昔話の面白さを読者の皆様に再発見していただきたいと考えています。
そのためには、皆様のあたたかいご支援が必要です。どうぞよろしくお願いいたします!
■特定商取引法に基づく表記
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目標は ¥350,000 に設定されています。
プロジェクトは 2018/09/06 に達成し、2018/10/04に募集を終了しました。
サポーター数 14
【お名前記載コース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 5
サポーター数 9
【オリジナル缶バッジコース1】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 6
【オリジナル缶バッジコース2】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 3
【絵本&ポストカード&オリジナル缶バッジコース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 9
【絵本原画(複製)コース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 3 | 数量限定あと 7
【絵本10冊コース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 4
【絵本原画(オリジナル)コース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 3 | 数量限定あと 7
【オリジナル油彩絵画コース】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 10
スペシャルコース [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 5
【絵本一冊コース】10%OFF [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 10 | 数量限定あと 0
追加特典!【日本昔話Remixシリーズセット】 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
サポーター数 3 | 数量限定あと 0
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