「一期一会ワイン」で山梨の危機を救う！規格外葡萄を純国産ロゼワインに【SDGs】

はじめまして！ 私は通信販売で化粧品を販売している村上と申します。 私たちが取り扱っている化粧品にはすべて「葡萄樹液」を使用しており、葡萄樹液ジェルは、「エコ」「オーガニック」「伝統の継承・保存」「地域活力の向上」の観点でソーシャルプロダクツアワードを受賞しました！ その葡萄樹液を提供してくれている山梨県牧丘町の契約農家「久保田農園」さんと牧丘ワイナリー「三養醸造」さん全面協力のもと、食品ロス削減プロジェクト(SDGs)として、規格外葡萄を100％使用したロゼスパークリングワインの醸造をスタートしました。

昼夜の寒暖差が激しく降水量も少ない気候、盆地で水はけが良い土地に位置する久保田農園。 葡萄栽培にはとても適した立地となっています。 甲府盆地の中でも北側に位置し、南向きの傾斜に面した久保田農園の葡萄は太陽をサンサンに浴びて、成分がギュッと凝縮、とても糖度の高い葡萄が毎年たくさん育っています。 最高の立地で葡萄栽培をしている久保田農園ですが、こだわりはもっとたくさん。 特に葡萄栽培の基盤となる土は除草剤ですら使用していません。 草が伸びてくると、人の手で丁寧に刈り取っています。 365日愛情込めて育てられた葡萄は、安心安全で最上級の葡萄に育つのです。 また、葡萄を育てるだけではなく ・人材育成として300人を超える高校生、高専生、大学生を受け入れ。脱サラを目指す社会人や福祉事務所を通して障害者を受け入れる。 ・葡萄の栽培のみならず、人材育成やワイン醸造を手掛ける法人をさらに2法人設立。ワインについては規格外葡萄を1t活用した。 ・数少ない新規就農者をサポートできる体制を構築。 などの実績を称えられ、農林水産省が主催する「ディスカバー農山漁村（むら）の宝」に選定されました。

私たちは毎年久保田農園さんに葡萄の収穫のお手伝いに行っています。 その際に、目を背けたくなるほどの規格外葡萄の山が目の前に広がっていました。 この葡萄たちは、「見た目が悪い」「粒数が足りない」「粒がそろっていない」という理由だけで市場に出ず、廃棄されてしまう予定でした。 この葡萄たちをどうにか皆さんにお届けできないか。。。と社員全員で考えたところ、「ワインにしよう！」と声が上がったのです。

昭和8年創業の老舗ワイナリーである「三養醸造」さん全面協力のもと、牧丘葡萄で作った 完全牧丘ブランド「kai kubota2020」が完成しました。 一言で「ワインを造る」と言っても、簡単なものではありませんでした。 通常のワイン造りは「どのような品種のワインにするか」を決めて、栽培（購入）～製造を行います。 私たちの「kai kubota」の工程は全くの逆。 どの葡萄を仕込むかは、秋の収穫時、仕込み直前までわからないのです。 そのため、通常のワイン造りとは異なる様々な工夫や挑戦を行っています。

今年のワインは2種類

山梨県牧丘町の巨峰は味がとても濃いのが特徴です。 一般的にはワインには向かないと言われている生食用の巨峰ですが、赤ワインと同様に時間をかけ低温発酵と瓶内二次発酵経て熟成させました。 オークチップを用いてコクを補強し、とてもフルーティな香りのワインになりました。

世界が注目する甲州種と高級ワインに使用されるメルロ種を混合醸造したとても贅沢なスパークリングロゼワインです。 2種の良いところがしっかり引き立つようマセラシオンと低温発酵、瓶内二次発酵を経て熟成させました。 気品のある奥深い味わいの中にフルーティさも残っており、とても高級感のあるワインになりました。

素朴というか試行錯誤して出来た、機械で量産されていない旨味の深さのようなものが感じられます。 まさに「日本でワインを作るとはこういうこと！！」という感じがしています。 果皮の旨みから農家さんの手間暇や葡萄畑の情景が目に浮かぶ１本です。 色味はアセロラにも似ていると思いました。 実と果皮のギリギリのところの一番美味しい部分の味が凝縮された感じがします。 あの葡萄を食べた時の皮ギリギリの部分の味が楽しめる方は皆、大好きになるワインだと思いました。 クラッカーにチーズと干し葡萄とか、クラッカーにチーズとサーモンの燻製とかでもお手頃で美味しいだろうと思います。

ちょうどワイン鱒が届いたので早速ワイン鱒の燻製と合わせたら甲州＆メルロの相性抜群です！！ 凄くスモーキーで余韻が長く、後半は葡萄というよりも寧ろミネラル、鉱物、マッシュルームのような複雑性のあるミネラルの味という感じで巨峰のものとは極端に違っていてその対比が凄く奇想天外で面白かったです。 まあ、ある程度似た感じ（少しワインらしさは甲州＆メルロの方が あるのかな？くらいの認識）で考えていましたら、かなりギャップのある２本で結構、驚かされております。 同じワイナリーが作っているのに別人くらいの味の違いを感じられました。 ジビエ料理にも合いそうなので料理が追加されますね。 そしてロゼというよりもう、フルボディの赤ワインのスパークリングという感じじゃないですか！ これはロゼではない！！とすら思いました。 ロゼの括りに入れてしまうと勿体ないというか・・・ かなり渋く「フルボディ」な 飲んだことのないスパークリングです。

やさしい酸味とスッキリした味わいで、ワイン好きの方はもちろん、普段ワインを飲まれない方も飲みやすい微発泡スパークリングタイプ。果実の香り豊かで、爽やかな飲み口は和食や洋食などのメニューを選ばず、どんな食事とも相性抜群です。

今回皆様にお届けするワインに使用した規格外葡萄は約1t。 来年はどの品種の葡萄がどのくらいになるのか見当もつきません。 このプロジェクトを通じて食品ロスを減らすお手伝いが続けられるよう、皆様のご協力をお願いいたします！

今回のプロジェクトで起こった工程は ①規格外葡萄の仕入れ ②ワイン醸造（テスト含む） ③ラッピング（ボトル詰めなど） ご支援いただいたお金につきましては来年の ①規格外葡萄の仕入れ に使用させていただきます。 規格外葡萄とは言っても品種、量によって大きく金額が変動する部分です。 来年も1グラムでも多くの規格外葡萄が形を変えて皆様のお手元に届けられますようご支援よろしくお願いいたします！