こんにちは、店主のさかいです。
ただいま我が家は来週の韮崎への引っ越しに向けて絶賛荷造り中です。
パンダのマークの段ボールが部屋中にあふれてパンダがゲシュタルト崩壊しそうです。
ポートランドのはなし
ところで皆さんは「ポートランド」という街をご存じでしょうか?
ポーランドじゃなくて、ポートランドです。
アメリカ西部オレゴン州にあるいち都市で、アメリカ版住みたい街ランキングの上位常連都市。環境意識も高いのでそっちの評価で全米TOPになったこともある先進シティです。
街中を走るトラム。
規模的に決して大都市というわけではないのですが都市計画がしっかりしているのでアメリカには珍しくトラムなどの公共交通網が発達している一方、街のコンパクトさと相まって自転車ユーザーが多くそちらのカルチャーが盛んなことでも有名です。
治安も比較的いいので夜でもわりと安心して出かけられる印象があります。
おしゃレンタサイクル。
そんな感じに様々な方面で有名なポートランドですが、元々は材木関連の商売で栄えた街なこともあり、DIY文化の中心的な街としても知られていて、そのあたりの流れから「ものづくりの街」「クラフトマンシップの街」とも言われています。
近年の街の発展はそのルーツから派生して若手のクリエイターやアーティストが多数移り住むようになったことが一因で、そのモノづくりの精神は新たなステージへと進化しつつあります。
街のスローガン、KEEP PORTLAND WEIRD。
そうした機運が高い街なので「Keep Portland Weird(風変わりなポートランドであり続けよう)」とか「ポートランドに行くなら少しくらい変じゃないと変だよ」というようなスローガンやキャッチコピーが使われていたりするのですが、そういうところも自分たちの街への自負を感じて素敵だなと思っています。
そんなポートランドは「クラフトビールの聖地」としても知られており、愛称として「Beervana(ビアヴァーナ、BeerとNirvanaを合わせた造語)」を公式に名乗っていたりもします。
なんと市内には30件ほどのビールの醸造所があり、ジンなどの蒸留所などもあるのでお酒好きにはたまらない街となっています。
あとコーヒー文化もかなり隆盛で焙煎所付きのカフェなどもめっちゃあります。
古い自分たちのルーツも大事にしつつ、あらゆるカルチャーを受け止めるその度量の広さと、そうした精神性から育まれるあの圧倒的な解放感はさすがの一言だと思っています。
ようやく本題
こっちはポートランド。
長々と世界有数のステキタウン、ポートランドの話をしてしまったのですが、その理由は「韮崎って日本のポートランドっぽいな」と思っているからです。
例えば近年、移住・起業者が多く流入していて新しい文化に寛容なところや、街中からでかい山が見える自然との共存ぶり、良い意味でコンパクトな街の規模感、周りの街も含めお酒造りが盛んなところ、などなど。
もしかしたらもうすでに「日本のポートランド」を名乗ってもいいのではないかと思っているぐらいです。
こっちは韮崎。
ですから、この街ならば私がポートランドで感じたような酒が文化の一部として溶け込み、街の発展に貢献している状態を作り出せるのではないかと思い、このプロジェクトを立ち上げたところもあったりします。
私としては、お酒はたくさん飲む必要もなければ、逆に忌避するものでもないと思っているので、うまく付き合うことでお酒ならではの楽しみ・喜びを一人でも多くの人に感じていただけて、それによってその人の人生にもう一つささやかな幸せが増えたらいいなと思っている今日この頃です。
ポートランドの屋外フードコートみたいなところ。
そして私が酒屋さんを作ることでこの地域のお酒文化がもうちょっと深く、そして広くなって、それが地域の文化的発展に少しでも役に立って、ひいては自分が世話になったお酒をより良い形で後世に残せるように恩返しができたらそんな光栄なことはないと思っています。
お店が無事に開店しましたらぜひ、日本の新たなお酒文化の中心地となるかもしれない韮崎に遊びに来てください。
【宣伝】お店のインスタあります
ぬるぬるとゆるーく運営中です。
よろしくお願いします。
【OMAKE】ポートランドの写真たち
使いどころがなかったのですが、せっかく集めたのでペタペタと貼っていきます。
少しでも街の空気感を感じていただけたら幸いです。
街のシンボルみたいな本屋さん。
右上にも映ってますが、桜が多かったです。
夜でもわりと安全な街中。
静かできれいなトラムの中。