ごあいさつみなさまこんにちは。旅する女将、橋本典子です。
昨年までは新卒で入社した横浜の食品会社に在籍。本社の経理として税務や管理会計を行い、工場の監査やレストランの立ち上げに関わっていました。管理部門に所属していましたがお客様の近くで働きたいという思いが強く2006年にワインエキスパートの資格を取得。2012年に参加者とともに作りあげる”東北の食材で世界の家庭料理を食べる会”をはじめ、2015年7月に退職し独立いたしました。
屋号の「典子食堂」は、メインの活動である”東北の食材で世界の家庭料理を食べる会”の仲間内での愛称をそのまま採用。和服が好きなこと、店舗を持たずスタートすることから「では、旅する女将だね」という友人の言葉をそのまま肩書にしました。
生産者を訪ねて選んだ食材が主役に、テーマのあるパーティを企画運営や、出張料理、世界の家庭料理カフェ、マリアージュディナー、コラボイベント、ワークショップ、講演などを行っています。また、浅草の”ごはんカフェ”や漁師町の民宿を手伝をしつつ日本料理の知識も深めています。
昨年までは三陸沿岸の農業、漁業の現場を中心に産地をまわっていましたが、今年からは内陸の牧場や果樹園などの訪問をはじめました。
東京と東北を行き来しているうちに、東京で求められながらも産地から出ることのない食材に光をあて、両者を結びつけ新しい価値を与える事業も考察中です。
気仙沼との出会いひとは知らず知らず「自分はここまで」という枠に閉じこもって生きていることが多いのではないでしょうか。夢や憧れがあっても何らかの理由をつけて「できるわけがない」と。
けれども、一生に何度か「もう言い訳はできない」と心の奥底に閉じ込めていた「思い」と向き合わざるを得ないようなめぐり逢いがあります。ないものにとらわれず、あるもので身を惜しまず打ち込む姿も、そのひとつではないでしょうか。
2011年にはじめた東日本大震災の災害ボランティア活動をきっかけとした出会いが私が枠と向き合うはじまりでした。当たり前の日常がほんの数時間で失われる儚さを体感。哀しみや喪失、肩書や目に見える資産以外の豊かさ、やさしさ、など多くのものにふれ、「いつかは」と先延ばししていた料理教室に通いはじめました。
そこでは母国を離れた外国人の先生方が、限られた食材や機材をありあまる機転や技術でカバーし第2、第3の言語である英語と日本語で教えていました。中華鍋とカセットコンロで焼くナン、IHコンロひとつと麺棒1本でつくられるパスタのフルコース。しかも絶品。もう言い訳はできない。その手打ちパスタのクラスが2011年8月のセルビア料理クラスでした。
例年、誕生日は何か自分に贈り物をしていましたが、2012年には欲しいものが思いつきませんでにした。当時再生ファンド募集をしていた東北の水産業者に一口(一万円)出資して、すっかりそのことを忘れていました。
数か月後「何年もこの仕事をやっているのに。この仕事しかできないのに。どーしてこんなミスしちゃうんだろう」と脱力の失敗をした日。ふと我にかえるとその日は宅配の再配達予定日でした。 送り主は出資した事業者。特典は先の先の楽しみにしていたはずなのに?と感じながら帰宅。届いた牡蠣を添付の指示通り、殻つきのままラップにくるんで電子レンジで4分加熱。大切に食べないともったいないのでムキ牡蠣はその場でオリーブオイル漬け。
そして、同封の手紙を読むと
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「通常ならこのくらいの実入りに2年はかかるところ7、8か月で見事なカキができあがりました。なぜなら気仙沼の牡蠣はいつもの1割から2割程度しかまだ養殖されておりません。そのために1粒1粒に栄養がしっかりと行き届いているのです。
皆様に4年後のカキをお約束させていただいておりましたが、この貴重なカキはまず始めに皆様にお召し上がりいただきたいと思い本当に少量ではございますが送らせていただくことにしました。
生食で召し上がっていただくためのカキ処理場もできておりませんので加熱してお召し上がりください」(有限会社 盛屋水産の手紙より抜粋)
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泣きました。
1円だって現金収入が欲しいはず。売ってお金にするのが当たり前のはず。経理の人間でしたからそのくらいわかります。
泣きながら食べた蒸し牡蠣の美味しさにがまんできず、オイル漬けも1つだけそのまま食べたら「人生って素晴らしい」と感じました。
数時間前はあんなに凹んでたのにね。
これが今回の会場である、「唐桑御殿つなかん」を経営する盛屋水産との出会いです。
●盛屋水産については、”ほぼ日刊イトイ新聞「牡蠣の一代さん。」”のインタビューに詳しくあります。ぜひご覧ください。
気仙沼はどんなところ?気仙沼はふかひれの聖地であり、中華料理人が憧れを持って語る話を職場で何年も前から聞いていました。
東日本大震災発生時から最も気がかりな場所でしたが、ご縁にめぐまれず実際にがれき撤去などで出向くことはありませんでした。
はじめて訪れたのは共徳丸がまだ陸にあった2012年8月のこと。みなとまつりの日で、震災後初の出船送りもあり、漁港として再スタートの記念すべき瞬間に立ち会うことができました。
その後たびたび足を運び、魚市場の見学や漁船の乗船体験、ワカメ工場の見学、民宿の手伝いなどしていますが、まだまだ知らないことばかり。 何度通っても次々新しい魅力を発見し、好奇心の種がつきることがありません。
~セルビアンナイト~はまらいんや!気仙沼篇「はまらいんや」とは、気仙沼の方言で「いっしょに仲間にはいりましょう」という意味です。
今回「セルビアンナイト」は東京を飛び出し気仙沼での民宿「唐桑御殿つなかん」とのコラボを企画しました。変則的にセルビア料理は昼食で。
気軽に楽しんでいただけるようランチボックスに仕立てますので、「つなかん」の座敷で足を伸ばして寛ぎながら食べるもよし、隣のツリーハウスで海を眺めながら食べるもよし。きびだんご受付限定で、セルビアの伝統菓子のデザートがつきます。
盛屋水産の牡蠣を贅沢に使用した気仙沼完熟牡蠣のマイルドオイスターソースつきのプランと、
当日の夕食に寿司職人である「つなかん」料理長、今井竜介氏の料理もあわせて堪能いただくプランもご用意しました。
同日は「サンマフェスや」「しごと場あそび場ちょいのぞき」などイベントも目白押し。
この機会に気仙沼で、はまらいんや!
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日時:2016月10月9日(日)11:30~14:00
場所:民宿「唐桑御殿つなかん」
宮城県気仙沼市唐桑町鮪立81
○現地まで直接おいでいただける方対象となります。
民宿「唐桑御殿つなかん」 に宿泊ご希望の方は、別途現地にて直接宿泊代金を「つなかん」にお支払いただきます(朝食付5,500円)。
ご支援画面入力時【配送に関する記載】欄に「つなかん宿泊希望 大人〇〇名、小人〇〇名」と記載をお願いいたします。こちらから折り返し連絡いたします。
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ランク① 旅のお土産 @500
ランク② セルビア料理のランチ&伝統菓子セット @1,300
ランク③ セルビア料理のランチ&伝統菓子&気仙沼完熟牡蠣のオイスターソースセット @2,200
ランク④【限定10】セルビア料理のランチ&伝統菓子&民宿「唐桑御殿つなかん」での夕食セット @3,800
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※募集期間終了後のキャンセルは禁止事項とさせていただきます。 返金には応じられませんが、当日おいでいただけない場合参加の権利を他の人に譲渡することが可能です。3日前まで
にその旨と代理出席される方のお名前をお知らせください。
●東北ツリーハウス観光協会(№004 TSUNAMARUは、「唐桑御殿つなかん」の隣)
セルビアについてセルビア共和国は南東ヨーロッパのバルカン半島に位置し、首都ベオグラードは北海道と同じ北緯44°に位置する欧州最古の町のひとつです。
国土も北海道と同じくらいの約8万8000㎢。宗教はセルビア正教(キリスト教)で、通貨はディナール。EUには未加盟。古来より東洋と西洋の交差点として人々が往来し、東西ローマ帝国、オスマントルコ、オーストリアハプスブルク家の占領と影響をうけています。
昨年のグルメツアーでは修道院やレストラン、教室や一般家庭で料理のワークショップに参加しましたが、何はさておき、まず「お茶っこ」でもてなし、帰り際には「あれも持って行け、これも持って行け」とたくさんの手土産を持たせる人情の厚さに日本の田舎と通じるものを感じました。
日本との交流は古く、明治15年(1882)のセルビア初代国王ミラン1世オブレノヴィッチ王と明治天皇が親書を交わしてからのお付き合い。柔道や剣道などの日本の武道の人気も高く親日家が多いということです。意外なところでは蚊取り線香の原料、除虫菊はセルビア原産というご縁も。私たちの旅でも「日本人は私たちが辛いときに、いつも力になってくれる」と、いたるところで歓迎を受けました。紀元前から現在に至るまで国土が150回も戦場になった歴史をもつ国にとって、遠国からの援助は私たちが考えた以上に心に深く刻まれていたようです。
セルビアンナイトについて人気企画の「セルビアンナイト」は食を通じてセルビアを知ろう!がコンセプト。都内レストランを借り季節ごとに開催し、7月の味覚篇までで4回開催しています。
メニューはすべてセルビアの伝統的な料理で統一し、現地の音楽や映像とともに五感で味わうディナー会です。
過去のプロジェクトにつきましては、下記のリンクをご覧ください。
●セルビアンナイト・食べてセルビアを知ろう!旅の報告会
●セルビアンナイト・食べてセルビアを知ろう!冬の味覚篇
●セルビアンナイト・食べてセルビアを知ろう!春の味覚篇
●セルビアンナイト・食べてセルビアを知ろう!夏の味覚篇
おわりにこれからも現地に足を運んで生産者を訪ね、自分の目で見て選んだ食材を中心に、世界各国の家庭料理を味わう会を継続して開催してまいります。
みなさんのご支援をお待ちしております。
旅する女将 橋本典子 ■特定商取引法に基づく表記
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